2012年1月30日月曜日

NHK「あなたの自宅をホスピスに」

NPOピュアの藤田敦子です。

明日1月31日、NHKクローズアップ現代で『あなたの自宅をホスピスに~地域で支える最期~』が放映されます。小平の山崎章郎先生です。ぜひ見てくださいね。

NHKのサイトから内容を抜粋。

「あなたの自宅をホスピスに~地域で最期を迎える時代へ~」

団塊の世代の高齢化が始まり急速に多死社会を迎える日本。
国は、いま「地域包括ケア」実現に力を入れる。
医師と訪問看護、介護などが緊密に連携し終末期の患者でも在宅で24時間支える仕組みだ。
そのモデルともいえる取り組みを東京小平市で進めてきたのが山崎章郎医師。
ベストセラー「病院で死ぬということ」を書いたホスピス医療の第一人者が、地域に拠点を設けて終末期患者の自宅でホスピス同様のケアを行っている。
患者がのぞむ自宅では、ガンの痛み止めの薬が減るなどの効果。
遺族はつながりあいボランティアとして支えるように。
このモデルが広がると私たちはどんな最期を迎えるのか、普及の課題は何か見ていく。


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千葉県では、2月19日に千葉市で「千葉県在宅がん緩和ケアフォーラム」を開催します。医師や薬剤師、訪問看護師、ケアマネジャーなどの働きがわかります。基調講演は、対がん協会の垣添忠生会長です。こちらにもお越しください。

2012年1月25日水曜日

国立がん研究センター50周年記念式典に参加


NPOピュアの藤田敦子です。
24日は、国立がん研究センターの創立50周年記念式典があり、ご招待を受け、出席させて頂いた。天皇、皇后両陛下がご挨拶され、「がんを患う者の一人として、今日の医療の恩恵を深く感じています」「がんの研究が今後一層進み、治癒率が更に高まり、また、人々の生活習慣上の注意などとも相まって、がんを患う人が少なくなっていくことを期待しています」と私たち患者関係者がジーンとくるお言葉だった。特に、お帰りになられるときに、何度も、何度も、出席者に向かいご挨拶してくださるお姿に、「国民のために」という強い思いを感じて感激しました。

不謹慎だけど、がん対策推進協議会の患者委員になってくださったら、ぜ~んぶ叶えられるのに…なんて思いました。まあ、これは無理な話ですが…。

会場には、センター職員や医療関係者と共に、私たち患者関係者もたくさんご招待頂きました。限られた人しか入れない50周年という場の一人になれたこと、緩和ケア・在宅ケアを推進する者でとしてとても嬉しく思いました。治療だけでなく、緩和ケアや在宅ケアもすすめてくださいね。だって、「がん難民を作らない」を掲げているのですから。

式典後の懇親会で、嘉山先生にご挨拶を致しました。今までもご挨拶できる時はあったのですが、なんとなく、し忘れていたので、今さらなのですが、名刺交換させて頂きました。私の名前を聞いて「あっ」と言われていたので、がん対策推進協議会で介護保険のことを追及したから覚えておられたみたいです。それとも別のことでしょうか。まさか、ここでも指名手配されているのでしょうか…もちろん、指名手配は冗談です。

懇親会では緩和ケアの大御所である武田文和先生ともお話できました。私にとっては恩人みたいなもの(病院に泊まり込んでいた時にご著書を読ませて頂き、緩和ケアを届けることができました)。

あっ、それから、前がん対策推進協議会室長ともお会いできました。いろいろあったけど、お元気に頑張って頂きたいと思っています。

さあ、2月1日には、第31回がん対策推進協議会が開催され、次期がん対策基本計画案が出されますね。
「明日に向かって―全ての活動は、がん患者さんの為に―」そうあってほしいです!

2012年1月18日水曜日

船橋がんサロン2012年1月「タオル帽子希望者がいっぱい」

NPOピュアの藤田敦子です。
がんサロン「ここにおいでよ」のブログとNPOピュアの公式ブログと2つ担当することになりました。内容が重複しますが、どちらでも読んでいただけると嬉しいです。

船橋がんサロンは、
11月14日、12月5日、そして1月16日と月に1回開催していきました。
がんサロンのブログの活動報告への入り方がわからなかったのですが
やっとなんとか日記を綴ることができそうです。

11月から世話人が3人から2人になりましたが
新しい参加者も増え、活気をもって開催しています。
ピアサポート研修修了生も新しくサポートに入っています。
終了後の机の整理も誰が言うわけでもなく
みんなで率先して動いています。いいですね~。

乳がんと婦人科だけのサロンを作りたいと
夢をもって飛び立った人もいれば
「ここにおいでよ」があって本当に良かったと
新たにメンバーに加わる人もいます。

まだ、1年半経っただけだから
きっといろいろなことが起こりながら
でも、この「場」を大事にしたいと思う人たちで
きっと続いていくのでしょうね。

いや~、それにしても
11月、12月、1月はメディアの参加もあり
拠点病院の相談員の来訪もあり
私が雑誌に入れる原稿のために写真撮影もあり
なんて、忙しい月だったのでしょう。
ここのところ、だいたい15名ぐらいの参加かな。
死生観の話も毎回出ていますね。
12月は新規の3人が家族の方で、1月は1人でした。
家族も情報を求めているんですよね。

そうそう、12月28日のふなばし朝日で
タオル帽子を持った記事が出て
1月はがんサロンに
タオル帽子を作りたい人がいっぱいでした。

タオル帽子倶楽部でも作ったほうがいいかな~と
思いましたが、タオル帽子は、患者とか家族でない
人の希望が多いので、それはおいおいですね。
タオル帽子だけでなく、ちゃんと緩和ケアとか
がんのこととか、伝えられなくっちゃと思います。

2月は、サロンのメンバーが拠点病院で
自分の体験を語る機会もあります。

ピュアは緩和ケア病棟で
ボランティアをしているのだけど
そこで、がんサロンで出会った家族にお会いしました。
初めてのクリスマスコンサートで
真っ赤な衣装を着ていたから
恥ずかしかったけど
でもでも、嬉しかった。

拠点病院と地域がつながったんだよね。

少しずつ、少しずつ
みんなと一緒に、ここにおいでよ!!

次回は、
2月6日(月)第9集会室 10~11:30
3月5日(月)第9集会室 10~11:30
場所は、船橋市中央公民館です。

2012年1月17日火曜日

平成24年診療報酬改定の行方

NPOピュアの藤田敦子です。

1月13日中医協資料として、下記等が公開されていますね。

平成24年度診療報酬改定(改定率等の紹介)
これまでの議論の整理(現時点の骨子)(その1)


正式に点数がつかないとわかりませんが、在宅ケア、緩和ケアの評価が高いです。
私の持論がかなり実現していて、めちゃ、嬉しいです。

今日、猪口雄二先生の講義をお聞きして、先生が項目別にまとめておられたので、私が興味があるところだけ、少しここに書いてみます。議事録すべて読めば答えが出てくるかしら。

医療連携の項目
・特養 看取り時外部医師の連携評価
・介護保険への移行 機能評価の実施 評価
・外泊時・退院当日の訪問看護 評価
・退院直後の2週間 特別訪問看護支持可能
・がん治療連携計画策定料 外来診療後も算定可
・退院調整加算等 地域連携診療計画にて説明

「介護保険への移行 機能評価の実施」の内容を早く確認したいです。
お伝えしてきたような内容になっているといいのですが…。

在宅療養の項目
・機能強化した在支診・在支病
  緊急時・夜間の往診料 評価
  在宅時医学総合管理料 評価
・在宅患者の急変時受け入れ 評価
・在宅医療で使用する医療機器 評価・見直し
・在宅ターミナルケア加算 評価体系見直し
・末期悪性腫瘍患者の診療 さらなる評価

一番の興味は「機能強化した」のところ。
看取り数でいくのか、研修機能とかそういうことも入れるのか
また、「在宅ターミナルケア加算」の評価体系の見直しも
看取りなしでも加算が取れる、なんてところの見直しでしょうか?
それとも、もっとなんでもOKにしちゃったりして…。

がん医療の推進は、緩和ケアの推進でした!!
・外来や在宅への円滑な移行を支援する緩和ケア病棟 さらなる評価
・がん診療連携拠点外の緩和ケア病棟及び緩和ケア診療加算 評価
・外来における緩和ケア診療 評価新設
・4製剤の30日処方
・在宅医療の医師と緩和ケア病棟等の専門の医師との連携 評価
・医療機関の緩和ケア専門の看護師と訪問看護ステーションの同一日訪問 評価

ずっと緩和ケア外来が一番大切と言い続けてきました。
もっと在宅補完のための緩和ケア病棟をと伝えてきました。

はっきりした内容を見るのが楽しみです。

2012年1月10日火曜日

在宅療養を支えるすべての人へ~わが家がいちばん~

NPOピュアの藤田敦子です。

2009年に共著で『「在宅療養」をささえるすべての人へ~わが家がいちばん~』という本を財団法人在宅療助成勇美記念財団「在宅療養」会監修 で出した。
たぶん、在宅療養や在宅医療を知りたい人の入門編になると思う。

今でも、ネット書店でいつでも購入可能です。
アマゾン

ピュアでも、何冊か持っていますので、ピュアへご連絡頂いてもOKです。
1冊500円(税サービス)+送料80円 FAX047-448-7689
郵便振込用紙または銀行振り込みになります。
郵便振替 00150-8-54634(加入者名 NPOピュア)
郵便講座 10520 58440221


執筆者(**編集委員長 *委員)あいうえお順
*蘆野 吉和/十和田私立中央病院 院長
*坂巻 熙/社会福祉法人 潤沢会 理事長・淑徳大学 名誉教授
*杉井 たつ子/豊橋創造大学 保健医療学部 看護学科 講師
*土橋 正彦/社団法人 市川市医師会 会長・土橋医院 院長
**松田 正己/静岡県立大学 看護学部保健医療システム学 教授
*丸井 英二/順天堂大学医学部 公衆衛生学教室 教授
*山崎 喜比古/東京大学大学院 医学系研究科 准教授

秋田 昌子/墨田区福祉保健部 保健計画課 保健計画担当 主査・管理栄養士
苛原 実/医療法人社団 実幸会いらはら診療所 理事長
大野 京子/内科小児科岩沢医院 院長
黒川 純/救世軍清瀬病院 診療部 診療部長
佐藤 雅彦/浄土宗 浄心寺 住職・大正大学 講師
長尾 和宏/医療法人社団 裕和会 長尾クリニック 院長
野口 典子/中京大学 現代社会学部 教授
藤田 敦子/NPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワーク ピュア代表
増田 一世/社団法人やどかりの里・やどかり情報館 館長

・執筆協力
紙屋 克子/静岡県立大学大学院 看護学研究科 教授
藤田 拓司/医療法人 拓海会 大阪北ホームケアクリニック 理事長

発行:健康と良い友だち社
定価:525円(税込み)
2009年9月4日 第1版第1刷発行 2009年12月2日 第2刷発行
21cm/A5判 並製・152ページ
カラー8ページ・ほか2色
ISBN 978-4-902475-01-2 C2047

住み慣れた自分の家で療養したい」。 「できれば最期までの日々は、思い出深いわが家で自分らしく過ごしたい」。 そんな思いからはじまる「在宅療養」。自宅での療養生活では、どんな準備が必要なのか、誰に何を相談すればよいのか、深夜に容態が急変したり、突然呼吸がとまったらどうすればよいのか――。そこで「在宅療養」をスムーズに行うための具体的なノウハウを満載。一般の方はもちろん、医療従事者にも役立つ1冊です。

●第1章 「在宅療養」をはじめる前に
在宅療養を行う際のポイントを解説。

●第2章 「在宅療養」に関する素朴な疑問
在宅療養にまつわる疑問をQ&A方式で解説。

●第3章 それぞれの「在宅療養」
がんの患者さん、寝たきりの高齢者、認知症の患者さん、
神経難病の患者さん、障害のある子ども。それぞれの状態別に
在宅療養の進め方を解説。

●第4章 「在宅療養」の現実と理想
在宅療養を選んだときの現実の問題点や将来性を解説。
在宅療養に活用する制度も紹介。

2012年1月8日日曜日

2012NPOピュア新年会を今年もできました!


NPOピュアの藤田敦子です。
今日は千葉大学福祉環境交流センターでピュアの新年会をしました。手作りの品や自慢の味を持参して、ビール、ワインで乾杯です。

昨年と同じKさんの伊達巻、Aさんの祝い寿司…など、それに今回はお赤飯とおいなりさん、黒豆、サラダも到着。おいしい生ハム、チーズなどおつまみもあります。デザートは大きなイチゴ、羊羹、おなかいっぱい食べて、笑って、おおいに話しました。

冒頭、Aさんの家に起こった介護の出来事から始まり、高齢者が手術を受けることや子育て談義、がんのことや私の卒論に関すること、1月22日の講演会など、正月早々に、「死生観」に関する話で満喫でした。

こういうふうに、普通に話せることって大切だと思う。私は実家の母に「どうしていきたい?」って聞いてきました。「自分でご飯を作って食べるふつうの生活を送っていきたい」というのが、母の希望でした。

特に今年は、3.11の後だから、普通に、当たり前のように、新年会をいつもの通りに行えたことに感謝しています。この「ふつう」をずっとずっと味わっていきたいですね。

2012年1月1日日曜日

身体・心理・社会・スピリチュアルな痛みをなくそう

あけましておめでとうございます。
2012年の幕開けです。

がん対策推進協議会では、
緩和ケアの4つの痛みについて初めて語られました。

身体的痛み…まだまだまだのような気がします。
      「痛み」をなくすことが一番です

心理的な痛み…心のケア
       ほんの少し、前進しました
       でも、どこでも受けられるケアではない
       遺族ケアが置き去りになっています

社会的痛み…就労と経済にスポットがあたりました
      社会的な痛みはそれだけではありません
      静岡県がんセンターで明らかになった
      社会的痛み、もっとクローズアップしてほしい

スピリチュアルケア…
      哲学だったり
      生きているという実感だったり
      人として大事にされていたり
      社会の中で生きているからこそ
      得られるのだと思います


緩和ケアの大事さを教えてくれたひと
在宅で生きる喜びを教えてくれたひと
すべての人の思いを胸を、今年も走っていきます。

これからの一年、一年が、本当に大切になる。
それを知っている人たちは
天を仰ぎ、祈っているだろう。

医療計画や地域包括ケア…、今年から始まること。
末端にいる私も、
気を引き締めていこうと思う。

すべての人のいのちを、暮らしを守ること。
小さなNPOでも、できることはあるはずだから。 

今年もどうぞよろしくお願いいたします!    

NPOピュア代表 藤田敦子