2009年12月28日月曜日

在宅緩和ケア支援センター(千葉県がんセンター)

「平成21年度千葉県在宅がん緩和ケアフォーラム」を下記のとおり、千葉県、千葉県在宅緩和ケア支援センターとNPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワークピュアとの共催により開催いたします。

千葉県では在宅緩和ケアの支援体制を充実させるため、千葉県がんセンター内に、在宅で療養するがん患者と家族、医療福祉関係者等をサポートする「千葉県在宅緩和ケア支援センター」を設置し、在宅緩和ケアに関する相談支援や情報提供のために改めて社会資源調査を実施し、その結果をホームページにて公開できるよう準備しているところです。
今回のフォーラムは、千葉県在宅緩和ケア支援センターが主催となる初めてのフォーラムになります。
千葉県で行っている在宅緩和ケアのモデル事業等などもご紹介します。 
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
                  記
1 開催日時 平成22年1月30日(土)13時から16時30分まで
2 開催場所 千葉市文化センター 3階アートホール
3 実施内容 
  ○基調講演「在宅ホスピスのすすめ―コミュニティの再生へ」
      講師 二ノ坂保喜 にのさかクリニック院長
  ○パネルディスカッション
     「がんでも、安心して家で暮らせるまちをめざして」
4 定員450名先着順 事前申込締切1月25日
5 当日のお問い合わせ TEL 070-5554-3734

 フォーラム詳細は、千葉県ホームページへ またはピュアHP
 在宅緩和ケア支援センターについては、こちらを参照ください。
 

2009年12月25日金曜日

第5回終末期医療のあり方に関する懇談会

藤田敦子のひとり言(緩和ケア)

昨日、12月24日に東京で
第5回終末期医療のあり方に関する懇談会があり、出席してきました。

内容ですが・・・、
厚生労働省は12月24日、「第5回終末期医療のあり方に関する懇談会」(座長=町野朔・上智大大学院法学研究科教授)を開催し、報告書の骨子案を示した。骨子案では、医師と患者や家族との話し合いが重要とされたが、終末期を画一的に定義することが難しいことが示される・・・。
以下、下記を参照ください。【写真の中でオレンジ色、背中が写っているのが私です】http://www.cabrain.net/news/article/newsId/25731.html 

緩和ケアが進んでいって、本当に良かったです。

最後の最後あたりで、
医療の枠だけで、この問題をとらえていくのは
むずかいしのではないか・・・という意見が出て
議論が深まっていきそうでしたが、時間切れになりました。

なんだろう。
もっと、前向きに「生きる」ことに焦点を当てれば
一般市民も、自分のこととして考えていけるのではないかと思いました。
もちろん、きれいごとだけでないことは承知しています。
でも、この問題を、刑事罰の問題だけにしていて、いいのだろうかと
本当にそう思いました。
足立政務官が、「インフォームド・ディシジョン」って言っていました。
何かを選び取っていくのは、本当に大変な作業ですが
自分自身の死生観を育てながら、
いろいろと考えていきたいなと思っています。

さあ、これで、今日の仕事はおしまいにします。
明日は、ちょっと会合に出て、
翌日からは、年賀状を書いて、片づけもしなくては。
来年が、よい年になりますように。
皆様、これからも、よろしくお願いします。

2009年12月21日月曜日

NHKスペシャル 働き盛りのがん

藤田敦子のひとりごと(がん対策)

平成21年12月26日(土)夜9時から10時30分
NHKスペシャル 働き盛りのがん が放映されます。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/091226.html

いま増え続ける働き盛りのがん。
この番組はあるビジネスマンが6回のがんと向き合った25年間の軌跡を軸に、現在働きながらがんと向き合う人々の現実を織り交ぜながら、彼らの前に立ちはだかる壁とは何か、それを乗り越えるには何が必要かを問いかけるドキュメンタリードラマである。
関原健夫さん(64歳)はNY駐在中の39歳の時、進行した大腸がんを告知され、その後肝臓、肺への転移、肝臓への再転移などを繰り返しながらも生き延び、当初の「5年生存率20%」を身をもって打ち消してきた。仕事に打ち込み家族を守りながらがんと正面から対峙(たいじ)し、絶望と希望を繰り返しながら生きようとした軌跡は、いま、がんと直面する人々への普遍的な伝言である。
関原氏の軌跡をドラマで辿ると共に、いま実際にがんと向き合いながら働く20代から50代までの働き盛りの人々が繰り広げるスタジオトークを別途収録。
ドラマとトーク、ドキュメント映像を自由に行き来する新しい演出のNHKスペシャルである。
(キャスター:俳優・児玉清)

必見ですね!

2009年12月16日水曜日

がん対策の行方 診療報酬バトルはじまる

藤田敦子のひとりごと(がん対策)

前回、12月11日は時間切れとなり、協議がなかったがん対策。
明日12月16日に仕切り直しとなります。

・平成21年12月16日中央社会保険医療協議会の開催についてhttp://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=145929

明日話し合われる内容の資料は、WAMネットに載っていました。
こちらを参照ください

がん対策についての論点ですが、
○52ページから74ページをご覧ください。
・A 52~55が、診療報酬を何につけるかの事務局案
・B 56~64が、それに関する参考資料
・C 65~72が、がん対策推進協議会から出された、
がん領域の診療報酬改定の提案書(がんワーキング⇒がん対策推進協議会⇒大臣⇒中医協)
・D 73~74が、中医協委員への質問に対する資料

○Cのがん対策推進協議会から出た27項目は、Aの事務局提案にどのようにいかされているでしょうか。

そして、中医協は、どう判断するのでしょうか?

がん対策推進に関する意見交換会ヒヤリングで、緩和ケア病棟が末期しか入棟できないことを指摘し、診療報酬上において、緩和ケア病棟の定義が変わりました。
また、同意見交換会で、リンパ浮腫について、するどく切り込みました。
今回も、この2点の評価が検討されていて、私としては嬉しい限りですが、意見交換会では、病院と診療所の連携を促進し、在宅緩和ケアを進めていくべきだとも述べています。
終末期医療のあり方に関する懇談会のヒヤリングでも、現在のがん医療と題して、患者本位のマネジメント機能が存在していないと伝えました。

なんの助けもない状態で、診療拠点病院から出される患者たち。
そんなことにならないように、連携パスを絵に描いた餅にしないでほしい。

さあ、明日午前が勝負です。見守りましょう。

2009年12月12日土曜日

がん患者に心のケア ボランティア養成研修

藤田敦子のひとりごと(ピュアの活動)

今年も、ボランティア養成研修を10月、11月に全6回で開催しました。
読売新聞のタウン記者さんが取材してくださって記事が出ました。
患者さんとお話していると、「普通」に接してほしいという声をよく聞きます。
この講座では、患者や家族、遺族の声もたくさん入れてあります。
来年もやります。ぜひ9月頃、HPをチェックしてくださいね。

読売新聞 2009年(平成21年)12月3日(木曜日)
ほのぼのタウン
がん患者に心のケア ボランティア養成研修

【千葉】NPO法人「千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア」(船橋市)による「在宅がん緩和ケアボランティア養成研修」が10,11月の6回、千葉市稲毛区の千葉大学社会文化科学研究科棟で開かれた。
 11月8日は、杏林大学保健学部看護学科の飯田加奈恵教授が「病を持つ人へのケア」と題して講演。ボランティアとして、患者と同じように感じることの難しさについて話があり、受講生は患者と話す際の距離の取り方や見つめ方などを確認し合った。
 同NPOは、病院ではなく自宅で暮らしたいと願う患者と家族のために、地域が一体となって手助けすることを目指し、インターネットでの情報提供や無料電話相談など様々な活動を展開している。
 代表の藤田敦子さんは「がんになった時、身体的苦痛だけでなく、精神的苦痛を和らげる心のケアも大切。そのためには、患者と家族と接する人の理解と協力が必要で、ぜひ、理解を深め患者の心に寄り添ってほしい」と話している。(宮原さつき)

2009年12月9日水曜日

平成21年度千葉県在宅がん緩和ケアフォーラム

藤田敦子のひとりごと(ピュアの活動)
ピュアの活動を紹介します。

「平成21年度千葉県在宅がん緩和ケアフォーラム」を開催いたします。
特に今年度は、千葉県在宅緩和ケア支援センターが主催となる初めてのフォーラム開催となります。
在宅緩和ケア支援センターって何?と言う方は、こちら。今、様々な準備を進めています。
ぜひ、フォーラムの会場へ来て、あなたの耳で確かめてくださいね!!

 フォーラムちらし(PDF)、地図・申込用紙(PDF)

平成21年度 千葉県在宅がん緩和ケアフォーラム
がんでも、安心して家で暮らせるまちをめざして

日時 平成22年1月30日(土)13:00~16:30 (開場12:00)
場所 千葉市文化センター 3階アートホール
    千葉市中央区中央2-5-1 TEL043-224-8211
     JR千葉駅、京成千葉中央駅より徒歩10分

定員   450人(申込先着順) 事前申込〆切り 1月25日
対象   一般県民及び在宅緩和ケアに携わる施設関係者等
参加費  無 料

千葉県では、がんになっても住み慣れた地域で安心して過ごせるよう、「在宅緩和ケア」の推進を掲げ、千葉県在宅緩和ケア支援センターを千葉県がんセンターに設置します。
このフォーラムでは、基調講演として、「在宅ホスピスのススメ」の著者である二ノ坂保喜氏に、家での看取りやいのち、福岡県のネットワークについてご講演頂きます。パネルディスカッションでは、まず、千葉県がんセンターの緩和医療や在宅緩和ケア支援センターの紹介、その後、医師会、訪問看護師、ケアマネージャーに患者家族も交えて、在宅緩和ケアの現状や問題点、今後の方向性などを話し合います。

基調講演  講師 二ノ坂 保喜 にのさかクリニック院長
 
 「在宅ホスピスのすすめーコミュニティの再生へ
昭和52年長崎大学医学部卒。平成8年にのさかクリニックを開設、現在に至る。
外来と在宅を両輪とするクリニックにて、主として高齢者や末期患者(がん患者を含む)の
在宅ケアに取り組んでいる。医療関係者ばかりでなく、多方面の職種とのネットワーク作りにも取り組み、市民グループとも手を携え、在宅ホスピスケアに力を入れている。日本ホスピス・在宅ケア研究会理事、福岡緩和ケア研究会世話人。著書に、「在宅ホスピスのススメ」、「ふくおか在宅ホスピスガイドブック」(木星舎)、「余命六ヶ月から読む本」ファイナルステージを考える会編(海鳥社)など。


パネルディスカッション
 「がんでも、安心して家で暮らせるまちをめざして」
坂下 美彦  千葉県がんセンター緩和医療科医長(サポーティブケアセンターリーダー)
島村 善行  松戸医師会、島村トータル・ケア・クリニック院長
権平 くみ子 千葉県訪問看護ステーション連絡協議会長
近藤 けい子 NPO法人こだま代表
患者家族   在宅緩和ケア体験者
コメンテーター
土橋 正彦 千葉県在宅がん緩和ケア専門委員会長、市川市医師会
コーディネーター
藤田 敦子 NPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア代表

問い合わせ 
千葉県健康福祉部健康づくり支援課 在宅がん緩和ケアフォーラム係
  電話  043-223-2686 
申し込み先 
在宅がん緩和ケアフォーラム事務局
  電話  070-5554-3734 FAX 047-448-7689 
Eメール pure-jime@wind.sannet.ne.jp
〒273-0853 船橋市金杉7-40-3 NPO法人「ピュア」内

*郵便番号、住所、申込代表者名、参加人数、職業(所属)、FAX番号を記入の上、はがき、FAX、Eメールでお申し込みください。定員になり次第、締め切ります(事前申し込みは、1月25日まで)。

主 催
千葉県、千葉県在宅緩和ケア支援センター、NPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワーク ピュア 
後 援 
千葉市、千葉県医師会、千葉県歯科医師会、千葉県薬剤師会、千葉県看護協会
千葉県がん診療連携協議会、千葉県社会福祉協議会、千葉県訪問看護ステーション連絡協議会、千葉県地域包括・在宅介護支援センター協会、千葉県社会福祉士会、千葉県医療社会事業協会、千葉県介護支援専門員協議会、千葉県介護福祉士会、千葉県ホームヘルパー協議会、千葉県理学療法士会、千葉県民生委員児童委員協議会、千葉ヘルス財団、ちば県民保健予防財団、千葉県在宅医懇話会、NHK千葉放送局、 、朝日新聞千葉総局、毎日新聞千葉支局、読売新聞社千葉支局、産経新聞社千葉総局、日本経済新聞千葉支局、(株)千葉日報社、東京新聞千葉支局、(株)時事通信社 千葉支局、(社)共同通信社千葉支局、日刊工業新聞社千葉支局、NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉、千葉大学福祉環境交流センター


2009年12月3日木曜日

第11回がん対策推進協議会予算概算要求

藤田敦子のひとりごと(がん対策)

12月2日に麻布で
第11回がん対策推進協議会が開催されたので
患者委員の応援に行きました。

すごいです。
会議のほとんどが、患者委員の発言で占められ
また、提出書類を事前に準備がなされ
まるで、ヒヤリングをしているようでした。

発言も、現場からの貴重な意見で、感情論ではありません。
ここまで来たか・・・、と感無量でした。

たばこ対策の問題、診療報酬への反映等、多くの話題が
ありましたが、ひとまず、現在、提出された概算要求に
ついて記します。

厚生労働省 434億円・・前年237億円
文部科学省 157億円・・前年176億円
経済産業省  74億円・・前年102億円

これだけみると、おお!!ですが
女性特有のがん検診推進事業に 114.4億円
国立がんセンター運営費交付金に111.1億円
賢明な方ならすぐわかります。増えているようで減っています。
検診・肝炎対策は増額していますから、実質、ダウンです。

協議会は、熱く燃えていました。

新規事業で、あっと思ったのは
がん医療の地域連携強化事業です。 585百万円
地域連携コーディネーター経費     47か所
がん患者のグループホーム運営経費 23か所
補助率 1/2

それと、
がん対策評価・分析経費         31百万円
全国統一がん患者満足度調査みたいなものでしょうか。
でも、文章は、検討を行う、ですね。
今回やったアンケートみたいなのを行うのでしょうか・・。

未承認・適応外医薬品解消検討事業費 76百万円
在宅療養・緩和ケアは、目新しい事業はありませんでした。

これから、財務省との熱いバトルが行われて
例年ですと、この予算から削られていきます。
次年度の診療報酬改定でも
がん対策費のアップをねらっていますが
山はいくつもあるのだと、今回の説明でよーくわかりました。
アクションプランも、まだ、できていない県が多かったです。
地域格差は小さくなるどころか、どんどん広がっている気がします。

■がん対策は診療報酬でも評価を-対策推進協が厚労相に提案へ(医療介護CBニュース)http://www.cabrain.net/news/article/newsId/25429.html

■たばこ1箱千円に、がん対策協議会長が提言(読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091202-OYT1T00337.htm

■「たばこ1000円」 長妻厚労相にがん対策団体提言(朝日新聞)http://www.asahi.com/politics/update/1202/TKY200912020404.html

■「たばこ1箱1千円に」 がん対策推進協議会が緊急提言(MSN産経ニュース)http://sankei.jp.msn.com/life/body/091202/bdy0912021823005-n1.htm

■たばこ価格千円に 厚労省がん対策協が提言(47NEWS)http://www.47news.jp/news/2009/12/post_20091202112603.html

2009年12月1日火曜日

サイエンスZERO がん緩和ケア経験から科学へ

11月28日22時から教育テレビで流れた番組の再放送が
12月4日(金)19時~教育テレビであります。
内容は、下記。
がん緩和ケアを科学的にとらえています。口腔ケアもあります。

では!! 

サイエンスZERO シリーズ
最新科学が見つめる生と死(1)
新しいシリーズ「最新科学が見つめる生と死」。

第1回はがんの緩和ケアがテーマ。患者から痛みなどの苦痛をとる医療を「緩和ケア」と呼ぶ。がんは日本人の死亡原因の第一位。これまで、がん患者に対する緩和ケアは、治療ができなくなってから行われるものとして捉えられてきたが、最近、治療と並行して早い段階から行うものとして捉えられるように変わりつつある。しかし実情としては、日本のがん研究の中枢・国立がんセンター中央病院でも、専任の医師のいる緩和ケアチームは昨年作られ、患者の痛みに応えるようになったばかりだ。緩和ケアの問題として挙げられるのが、がんの痛みの原因が患者によって様々で、痛みのメカニズムも複雑なため、痛みをとる方法が「経験」に頼られていることだ。例えば、がんの鎮痛薬として使われる医療用麻薬(モルヒネなど)以外にも、がんの痛みに効くとされるいわゆる「鎮痛補助薬」は数多く知られるが、基礎研究による科学的な根拠がないまま使われていることもある。こうした鎮痛のメカニズムを科学的に解明しようと始まった研究や、口のケアを緩和ケアにつなげる試み、さらに患者が病院を選ぶ際の指標にしやすいように、緩和ケアの具体的な成果を公表する取り組みなど、日本の緩和ケアの現状と病院の取り組みを追う。