2009年12月28日月曜日

在宅緩和ケア支援センター(千葉県がんセンター)

「平成21年度千葉県在宅がん緩和ケアフォーラム」を下記のとおり、千葉県、千葉県在宅緩和ケア支援センターとNPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワークピュアとの共催により開催いたします。

千葉県では在宅緩和ケアの支援体制を充実させるため、千葉県がんセンター内に、在宅で療養するがん患者と家族、医療福祉関係者等をサポートする「千葉県在宅緩和ケア支援センター」を設置し、在宅緩和ケアに関する相談支援や情報提供のために改めて社会資源調査を実施し、その結果をホームページにて公開できるよう準備しているところです。
今回のフォーラムは、千葉県在宅緩和ケア支援センターが主催となる初めてのフォーラムになります。
千葉県で行っている在宅緩和ケアのモデル事業等などもご紹介します。 
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
                  記
1 開催日時 平成22年1月30日(土)13時から16時30分まで
2 開催場所 千葉市文化センター 3階アートホール
3 実施内容 
  ○基調講演「在宅ホスピスのすすめ―コミュニティの再生へ」
      講師 二ノ坂保喜 にのさかクリニック院長
  ○パネルディスカッション
     「がんでも、安心して家で暮らせるまちをめざして」
4 定員450名先着順 事前申込締切1月25日
5 当日のお問い合わせ TEL 070-5554-3734

 フォーラム詳細は、千葉県ホームページへ またはピュアHP
 在宅緩和ケア支援センターについては、こちらを参照ください。
 

2009年12月25日金曜日

第5回終末期医療のあり方に関する懇談会

藤田敦子のひとり言(緩和ケア)

昨日、12月24日に東京で
第5回終末期医療のあり方に関する懇談会があり、出席してきました。

内容ですが・・・、
厚生労働省は12月24日、「第5回終末期医療のあり方に関する懇談会」(座長=町野朔・上智大大学院法学研究科教授)を開催し、報告書の骨子案を示した。骨子案では、医師と患者や家族との話し合いが重要とされたが、終末期を画一的に定義することが難しいことが示される・・・。
以下、下記を参照ください。【写真の中でオレンジ色、背中が写っているのが私です】http://www.cabrain.net/news/article/newsId/25731.html 

緩和ケアが進んでいって、本当に良かったです。

最後の最後あたりで、
医療の枠だけで、この問題をとらえていくのは
むずかいしのではないか・・・という意見が出て
議論が深まっていきそうでしたが、時間切れになりました。

なんだろう。
もっと、前向きに「生きる」ことに焦点を当てれば
一般市民も、自分のこととして考えていけるのではないかと思いました。
もちろん、きれいごとだけでないことは承知しています。
でも、この問題を、刑事罰の問題だけにしていて、いいのだろうかと
本当にそう思いました。
足立政務官が、「インフォームド・ディシジョン」って言っていました。
何かを選び取っていくのは、本当に大変な作業ですが
自分自身の死生観を育てながら、
いろいろと考えていきたいなと思っています。

さあ、これで、今日の仕事はおしまいにします。
明日は、ちょっと会合に出て、
翌日からは、年賀状を書いて、片づけもしなくては。
来年が、よい年になりますように。
皆様、これからも、よろしくお願いします。

2009年12月21日月曜日

NHKスペシャル 働き盛りのがん

藤田敦子のひとりごと(がん対策)

平成21年12月26日(土)夜9時から10時30分
NHKスペシャル 働き盛りのがん が放映されます。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/091226.html

いま増え続ける働き盛りのがん。
この番組はあるビジネスマンが6回のがんと向き合った25年間の軌跡を軸に、現在働きながらがんと向き合う人々の現実を織り交ぜながら、彼らの前に立ちはだかる壁とは何か、それを乗り越えるには何が必要かを問いかけるドキュメンタリードラマである。
関原健夫さん(64歳)はNY駐在中の39歳の時、進行した大腸がんを告知され、その後肝臓、肺への転移、肝臓への再転移などを繰り返しながらも生き延び、当初の「5年生存率20%」を身をもって打ち消してきた。仕事に打ち込み家族を守りながらがんと正面から対峙(たいじ)し、絶望と希望を繰り返しながら生きようとした軌跡は、いま、がんと直面する人々への普遍的な伝言である。
関原氏の軌跡をドラマで辿ると共に、いま実際にがんと向き合いながら働く20代から50代までの働き盛りの人々が繰り広げるスタジオトークを別途収録。
ドラマとトーク、ドキュメント映像を自由に行き来する新しい演出のNHKスペシャルである。
(キャスター:俳優・児玉清)

必見ですね!

2009年12月16日水曜日

がん対策の行方 診療報酬バトルはじまる

藤田敦子のひとりごと(がん対策)

前回、12月11日は時間切れとなり、協議がなかったがん対策。
明日12月16日に仕切り直しとなります。

・平成21年12月16日中央社会保険医療協議会の開催についてhttp://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=145929

明日話し合われる内容の資料は、WAMネットに載っていました。
こちらを参照ください

がん対策についての論点ですが、
○52ページから74ページをご覧ください。
・A 52~55が、診療報酬を何につけるかの事務局案
・B 56~64が、それに関する参考資料
・C 65~72が、がん対策推進協議会から出された、
がん領域の診療報酬改定の提案書(がんワーキング⇒がん対策推進協議会⇒大臣⇒中医協)
・D 73~74が、中医協委員への質問に対する資料

○Cのがん対策推進協議会から出た27項目は、Aの事務局提案にどのようにいかされているでしょうか。

そして、中医協は、どう判断するのでしょうか?

がん対策推進に関する意見交換会ヒヤリングで、緩和ケア病棟が末期しか入棟できないことを指摘し、診療報酬上において、緩和ケア病棟の定義が変わりました。
また、同意見交換会で、リンパ浮腫について、するどく切り込みました。
今回も、この2点の評価が検討されていて、私としては嬉しい限りですが、意見交換会では、病院と診療所の連携を促進し、在宅緩和ケアを進めていくべきだとも述べています。
終末期医療のあり方に関する懇談会のヒヤリングでも、現在のがん医療と題して、患者本位のマネジメント機能が存在していないと伝えました。

なんの助けもない状態で、診療拠点病院から出される患者たち。
そんなことにならないように、連携パスを絵に描いた餅にしないでほしい。

さあ、明日午前が勝負です。見守りましょう。

2009年12月12日土曜日

がん患者に心のケア ボランティア養成研修

藤田敦子のひとりごと(ピュアの活動)

今年も、ボランティア養成研修を10月、11月に全6回で開催しました。
読売新聞のタウン記者さんが取材してくださって記事が出ました。
患者さんとお話していると、「普通」に接してほしいという声をよく聞きます。
この講座では、患者や家族、遺族の声もたくさん入れてあります。
来年もやります。ぜひ9月頃、HPをチェックしてくださいね。

読売新聞 2009年(平成21年)12月3日(木曜日)
ほのぼのタウン
がん患者に心のケア ボランティア養成研修

【千葉】NPO法人「千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア」(船橋市)による「在宅がん緩和ケアボランティア養成研修」が10,11月の6回、千葉市稲毛区の千葉大学社会文化科学研究科棟で開かれた。
 11月8日は、杏林大学保健学部看護学科の飯田加奈恵教授が「病を持つ人へのケア」と題して講演。ボランティアとして、患者と同じように感じることの難しさについて話があり、受講生は患者と話す際の距離の取り方や見つめ方などを確認し合った。
 同NPOは、病院ではなく自宅で暮らしたいと願う患者と家族のために、地域が一体となって手助けすることを目指し、インターネットでの情報提供や無料電話相談など様々な活動を展開している。
 代表の藤田敦子さんは「がんになった時、身体的苦痛だけでなく、精神的苦痛を和らげる心のケアも大切。そのためには、患者と家族と接する人の理解と協力が必要で、ぜひ、理解を深め患者の心に寄り添ってほしい」と話している。(宮原さつき)

2009年12月9日水曜日

平成21年度千葉県在宅がん緩和ケアフォーラム

藤田敦子のひとりごと(ピュアの活動)
ピュアの活動を紹介します。

「平成21年度千葉県在宅がん緩和ケアフォーラム」を開催いたします。
特に今年度は、千葉県在宅緩和ケア支援センターが主催となる初めてのフォーラム開催となります。
在宅緩和ケア支援センターって何?と言う方は、こちら。今、様々な準備を進めています。
ぜひ、フォーラムの会場へ来て、あなたの耳で確かめてくださいね!!

 フォーラムちらし(PDF)、地図・申込用紙(PDF)

平成21年度 千葉県在宅がん緩和ケアフォーラム
がんでも、安心して家で暮らせるまちをめざして

日時 平成22年1月30日(土)13:00~16:30 (開場12:00)
場所 千葉市文化センター 3階アートホール
    千葉市中央区中央2-5-1 TEL043-224-8211
     JR千葉駅、京成千葉中央駅より徒歩10分

定員   450人(申込先着順) 事前申込〆切り 1月25日
対象   一般県民及び在宅緩和ケアに携わる施設関係者等
参加費  無 料

千葉県では、がんになっても住み慣れた地域で安心して過ごせるよう、「在宅緩和ケア」の推進を掲げ、千葉県在宅緩和ケア支援センターを千葉県がんセンターに設置します。
このフォーラムでは、基調講演として、「在宅ホスピスのススメ」の著者である二ノ坂保喜氏に、家での看取りやいのち、福岡県のネットワークについてご講演頂きます。パネルディスカッションでは、まず、千葉県がんセンターの緩和医療や在宅緩和ケア支援センターの紹介、その後、医師会、訪問看護師、ケアマネージャーに患者家族も交えて、在宅緩和ケアの現状や問題点、今後の方向性などを話し合います。

基調講演  講師 二ノ坂 保喜 にのさかクリニック院長
 
 「在宅ホスピスのすすめーコミュニティの再生へ
昭和52年長崎大学医学部卒。平成8年にのさかクリニックを開設、現在に至る。
外来と在宅を両輪とするクリニックにて、主として高齢者や末期患者(がん患者を含む)の
在宅ケアに取り組んでいる。医療関係者ばかりでなく、多方面の職種とのネットワーク作りにも取り組み、市民グループとも手を携え、在宅ホスピスケアに力を入れている。日本ホスピス・在宅ケア研究会理事、福岡緩和ケア研究会世話人。著書に、「在宅ホスピスのススメ」、「ふくおか在宅ホスピスガイドブック」(木星舎)、「余命六ヶ月から読む本」ファイナルステージを考える会編(海鳥社)など。


パネルディスカッション
 「がんでも、安心して家で暮らせるまちをめざして」
坂下 美彦  千葉県がんセンター緩和医療科医長(サポーティブケアセンターリーダー)
島村 善行  松戸医師会、島村トータル・ケア・クリニック院長
権平 くみ子 千葉県訪問看護ステーション連絡協議会長
近藤 けい子 NPO法人こだま代表
患者家族   在宅緩和ケア体験者
コメンテーター
土橋 正彦 千葉県在宅がん緩和ケア専門委員会長、市川市医師会
コーディネーター
藤田 敦子 NPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア代表

問い合わせ 
千葉県健康福祉部健康づくり支援課 在宅がん緩和ケアフォーラム係
  電話  043-223-2686 
申し込み先 
在宅がん緩和ケアフォーラム事務局
  電話  070-5554-3734 FAX 047-448-7689 
Eメール pure-jime@wind.sannet.ne.jp
〒273-0853 船橋市金杉7-40-3 NPO法人「ピュア」内

*郵便番号、住所、申込代表者名、参加人数、職業(所属)、FAX番号を記入の上、はがき、FAX、Eメールでお申し込みください。定員になり次第、締め切ります(事前申し込みは、1月25日まで)。

主 催
千葉県、千葉県在宅緩和ケア支援センター、NPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワーク ピュア 
後 援 
千葉市、千葉県医師会、千葉県歯科医師会、千葉県薬剤師会、千葉県看護協会
千葉県がん診療連携協議会、千葉県社会福祉協議会、千葉県訪問看護ステーション連絡協議会、千葉県地域包括・在宅介護支援センター協会、千葉県社会福祉士会、千葉県医療社会事業協会、千葉県介護支援専門員協議会、千葉県介護福祉士会、千葉県ホームヘルパー協議会、千葉県理学療法士会、千葉県民生委員児童委員協議会、千葉ヘルス財団、ちば県民保健予防財団、千葉県在宅医懇話会、NHK千葉放送局、 、朝日新聞千葉総局、毎日新聞千葉支局、読売新聞社千葉支局、産経新聞社千葉総局、日本経済新聞千葉支局、(株)千葉日報社、東京新聞千葉支局、(株)時事通信社 千葉支局、(社)共同通信社千葉支局、日刊工業新聞社千葉支局、NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉、千葉大学福祉環境交流センター


2009年12月3日木曜日

第11回がん対策推進協議会予算概算要求

藤田敦子のひとりごと(がん対策)

12月2日に麻布で
第11回がん対策推進協議会が開催されたので
患者委員の応援に行きました。

すごいです。
会議のほとんどが、患者委員の発言で占められ
また、提出書類を事前に準備がなされ
まるで、ヒヤリングをしているようでした。

発言も、現場からの貴重な意見で、感情論ではありません。
ここまで来たか・・・、と感無量でした。

たばこ対策の問題、診療報酬への反映等、多くの話題が
ありましたが、ひとまず、現在、提出された概算要求に
ついて記します。

厚生労働省 434億円・・前年237億円
文部科学省 157億円・・前年176億円
経済産業省  74億円・・前年102億円

これだけみると、おお!!ですが
女性特有のがん検診推進事業に 114.4億円
国立がんセンター運営費交付金に111.1億円
賢明な方ならすぐわかります。増えているようで減っています。
検診・肝炎対策は増額していますから、実質、ダウンです。

協議会は、熱く燃えていました。

新規事業で、あっと思ったのは
がん医療の地域連携強化事業です。 585百万円
地域連携コーディネーター経費     47か所
がん患者のグループホーム運営経費 23か所
補助率 1/2

それと、
がん対策評価・分析経費         31百万円
全国統一がん患者満足度調査みたいなものでしょうか。
でも、文章は、検討を行う、ですね。
今回やったアンケートみたいなのを行うのでしょうか・・。

未承認・適応外医薬品解消検討事業費 76百万円
在宅療養・緩和ケアは、目新しい事業はありませんでした。

これから、財務省との熱いバトルが行われて
例年ですと、この予算から削られていきます。
次年度の診療報酬改定でも
がん対策費のアップをねらっていますが
山はいくつもあるのだと、今回の説明でよーくわかりました。
アクションプランも、まだ、できていない県が多かったです。
地域格差は小さくなるどころか、どんどん広がっている気がします。

■がん対策は診療報酬でも評価を-対策推進協が厚労相に提案へ(医療介護CBニュース)http://www.cabrain.net/news/article/newsId/25429.html

■たばこ1箱千円に、がん対策協議会長が提言(読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091202-OYT1T00337.htm

■「たばこ1000円」 長妻厚労相にがん対策団体提言(朝日新聞)http://www.asahi.com/politics/update/1202/TKY200912020404.html

■「たばこ1箱1千円に」 がん対策推進協議会が緊急提言(MSN産経ニュース)http://sankei.jp.msn.com/life/body/091202/bdy0912021823005-n1.htm

■たばこ価格千円に 厚労省がん対策協が提言(47NEWS)http://www.47news.jp/news/2009/12/post_20091202112603.html

2009年12月1日火曜日

サイエンスZERO がん緩和ケア経験から科学へ

11月28日22時から教育テレビで流れた番組の再放送が
12月4日(金)19時~教育テレビであります。
内容は、下記。
がん緩和ケアを科学的にとらえています。口腔ケアもあります。

では!! 

サイエンスZERO シリーズ
最新科学が見つめる生と死(1)
新しいシリーズ「最新科学が見つめる生と死」。

第1回はがんの緩和ケアがテーマ。患者から痛みなどの苦痛をとる医療を「緩和ケア」と呼ぶ。がんは日本人の死亡原因の第一位。これまで、がん患者に対する緩和ケアは、治療ができなくなってから行われるものとして捉えられてきたが、最近、治療と並行して早い段階から行うものとして捉えられるように変わりつつある。しかし実情としては、日本のがん研究の中枢・国立がんセンター中央病院でも、専任の医師のいる緩和ケアチームは昨年作られ、患者の痛みに応えるようになったばかりだ。緩和ケアの問題として挙げられるのが、がんの痛みの原因が患者によって様々で、痛みのメカニズムも複雑なため、痛みをとる方法が「経験」に頼られていることだ。例えば、がんの鎮痛薬として使われる医療用麻薬(モルヒネなど)以外にも、がんの痛みに効くとされるいわゆる「鎮痛補助薬」は数多く知られるが、基礎研究による科学的な根拠がないまま使われていることもある。こうした鎮痛のメカニズムを科学的に解明しようと始まった研究や、口のケアを緩和ケアにつなげる試み、さらに患者が病院を選ぶ際の指標にしやすいように、緩和ケアの具体的な成果を公表する取り組みなど、日本の緩和ケアの現状と病院の取り組みを追う。

2009年11月26日木曜日

北海道緩和医療患者のQOL推進講習会091128

藤田敦子のひとりごと(緩和ケア)

寒さが厳しくなってきました。
北海道は、雪が降っているのでしょうか・・・。
27日から札幌時計台のライトアップが始まるようですね。
っと、観光へいくわけではありません。
そう緩和ケアの講習会に招かれて、1時間講演をしてきます。

病院での看取り、必要なこと、家での穏やかな最期・・・。
北海道は、様々な問題があり、在宅ケアは進んでいないと聞いています。
進んでいないことと、希望者がいないのは違う次元の話です。
緩和ケアってなに?なぜ、家に戻るの?そんなところを理解して
頂けたら、北海道へ行った甲斐があります。

今回は一般市民向けでなく、医療職(介護職は?)オンリーの会です。
北海道がんセンター長もごあいさつされますので
病院の方々の理解が進むように、がんばってきます!!

ついでに、発入荷の毛蟹もおがんできます(笑)

北海道 緩和医療患者のQOL推進講習会
1. 日時  平成21年11月28日(土)13時~16時
2. 会場  札幌コンベンションセンター 1階 大ホール
       札幌市白石区東札幌6条1丁目
3. 基調講演 「患者・家族サイドからの緩和ケアの地域連携」
  13時05分~14時05分
  NPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア  代表  藤田敦子氏

 パネルディスカッション「在宅ホスピスの現状」
               ~事例を通してそれぞれの立場から~
 14時15分~15時40分 
 コーディネーター  北海道がんセンター緩和ケア内科医長 松山哲晃氏
 パネリストNPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア代表 藤田敦子氏
       札幌中央ファミリークリニック          所長 高橋貴美子氏 
       札幌中央ファミリークリニック 緩和ケア認定看護師 吉井みゆき氏 
       なの花薬局東札幌店在宅訪問室      薬剤師  土井 真喜氏 
       北海道がんセンター           副看護師長 武藤記代子氏

2009年11月19日木曜日

がん患者&家族への意識調査にご協力を

アンケート調査へのご協力のお願い

NPO法人 日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センターは11/16(月)~11/30(月)の期間中、アンケート専用ウェブページにてがん患者・経験者の皆さまやそのご家族を対象としたアンケート調査を実施します。

2007年4月に「がん対策基本法」が施行されてから、患者さんやご家族の声を受ける形で、さまざまな対策が動き出しています。そのような潮流の中、患者さんやご家族の皆さま、お一人お一人の生の声が、がん医療をより良いものにしていくための原動力となります。ぜひともアンケート専用ウェブページにアクセスしていただき、アンケート調査にご協力ください。

【アンケート回答方法】
日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センターホームページ内のアンケート専用ウェブページ(下記アドレスをご参照ください)にアクセスしていただき、画面上で回答してください。
※回答はおひとり一回だけでお願いします

「がん患者意識調査」アンケート専用ウェブページ
http://ganseisaku.net/research_cpic2009/

【アンケート実施期間】11/16(月)~11/30(月)(延長の可能性あり)

【アンケート結果の公開】2010年1月中旬に公開予定

【プライバシー保護について】
本アンケート調査には、お名前など個人を特定するような情報についての質問は含まれておりませんので、皆様のプライバシーに関わる情報が日本医療政策機構も含めて外部に漏れることは一切ございません。

日本医療政策機構 市民医療協議会 がん政策情報センターは、皆さまの貴重なご意見をいただきながら、日本の医療がより良い方向へ向かうよう努めてまいります。
本アンケート調査へのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
-----------------------------------------------------------
<本アンケート調査についての問い合わせ先>
日本医療政策機構市民医療協議会がん政策情報センター 
がん患者意識調査事務局   担当:山口、湯澤
Web: http://ganseisaku.net/
     http://www.kanjakai.org/
-----------------------------------------------------------

2009年11月6日金曜日

医療を支える女たちの力

藤田敦子のひとり言・・日々雑感

今、ボランティア養成研修の最中で
1月30日にやる在宅がん緩和ケアフォーラムの準備にも入っています。
他にも地域のイベントに出展したり
講演をしたり、グリーフケアカウンセラー養成の講座に参加したり
がん対策も民主党の動きに目が離せない状態で
あっちこっち、と走り回っています。
そんなとき、我が家にこんな本がやってきました。

へるす出版新書から
「医療を支える女たちの力」が出版されました。
橋口佐紀子著(1200+税) 目次はコチラ 

内容の一部 リゾートホテルでリハビリやって何が悪い 橋本康子さん

紹介文から
「こうだったらもっといいのに」「それはおかしいのではないか」と思うことは誰にでもある。本書は、医療という専門性の世界において、「なら自分でなんとかしてみよう」と行動に移した10人の女性の物語である。  本書に登場する10人の女性はみな真摯に目の前の事柄に立ち向かううちに、医師や心理士、NPO代表、企業経営者など、現在、さまざまな立場から医療に関わっている。 医療に関わる立場もそのきっかけもさまざまだが、ただ共通しているのは、医療に対して感じた疑問や問題意識を他人事とせず、自分のためでも、また身近なもののためだけでもなく、不特定多数の誰かのために闘い続けているということだ。

いろいろな苦しみを乗り越えていくパワーをこの本からもらいました。
まだまだ、修行が足らん、やる気、本気が足らんと
他の方から、エネルギーをもらいました。
もしよかったら、お買い上げくださいね。下記か書店で!

では!!

JBOOK 
セブンアンドワイ
livedoor BOOKS
Yahoo!ブックス
紀伊国屋BookWeb
オンライン書店boople.com

2009年10月26日月曜日

第47回日本癌治療学会スカラーシップに参加して

             杉山徹岩手医科大学産婦人科学教室教授(中央)と
                スカラーシップ参加の有志一同

藤田敦子のひとりごと(がん対策、緩和ケア)

10月22日から24日まで、横浜で、第47回日本癌治療学会が開催されました。癌の領域では、日本で最大規模の学会であるだけでなく、今回、初めて、50人の患者・支援者を招待し、医療者と患者の協業の道が開かれた学会となりました(応募は約100名あったそうです)。

3日間を通し、杉山徹会長をはじめ、事務局の皆様に、温かいおもてなしを受けましたことを、心から、心から、感謝しております。

今回の3日間を通して、医療者と患者側が協働して、議論を深める試みが行なわれていました。また、様々な研究に触れることができました。

1日目に、「がん対策基本法に基づくがん医療は変わったか?2年間を振り返る」特別企画シンポジウムがあり、仙石大臣は、「法律を執行する主体があいまいなことが、がん医療の改革が進まない最大の理由」と指摘しておられました。「市民レベルでの活動や地方議会において、がん医療について議論が行われていくために、医療者の支援をお願いしたい」と述べられていて、予算を確保するためには、県民・市民への説明と納得が必要であり、医療者だけでなく、私たちも、もう一歩のがんばりを求められているのだと感じました。患者・報道の立場から、本田氏が、「成果を確認できる数値目標の設定、有効な指標の開発などが行うことが、今後の課題である」と指摘していましたが、私もそう感じております。
2日目は、「がん医療改革に向け、学会と患者が共にできること」がありました。学会会員に対して事前にアンケート調査が行われて、今年度のがん対策予算に向けて、現場の声を集約した「元気が出るがん対策予算」から推奨施策を選択してもらい、3つのテーマに関して意見も収集されました。この件は、後日、インターネット発信されたところで改めて紹介を致します。わたしの領域では、3つのテーマすべてに入っており、積極的な治療だけでなく、「切れ目のない終末期医療のためのアクションプラン」、「専門・認定看護師への特別報酬」、「在宅緩和医療をサポートする緊急入院病床の確保」など、関心の高さが伺えました。

MDアンダーソンがんセンターの上野直人氏は、1日目から3日目を通し、様々なセッションで発言されておられますが、「がん医療の改革方針をビジョンとして共有することが重要だ」と絶えず発信されておられ、日本にないのは「患者を育てる力」だと言われていました。3日間を通して、他の方々も、「キャーワーでなく、冷静に意見を述べる力」、「共感性」「聴きあう力」「わからない人に伝えるスキル」を身につけることが大切だと言われていました。また、上野氏から新しく作られたサイト、「チームオンコロジー.Com」で、自分の夢を語ってくださいとの呼びかけもありました。

3日目、杉山会長と有志のスカラーシップ参加者で記念撮影を行い、次年度へ向けた意見などをお伝え致しました。

今回が第一歩として、今後、大きく変わっていくのでしょう。医療者との協働もそうでしたが、全国には、すばらしい活動を行っている人達がいらっしゃることを知ることもできました。緩和ケアのすてきな医師ともたくさんお話ができました。この企画をしてくださったすべての方に感謝いたします。

千葉に戻り、私自身、そしてピュアとして、やらなければいけないことがたくさんあることに身震いしております。ある人が「人生気付くことに遅すぎることはない」と言っておられましたが、人生は学びの連続なのですね。学び続けることがある幸せをかみしめて、未来へ向けて、今日から、またがんばります!!

2009年10月20日火曜日

がん条例について第二弾

藤田敦子のひとりごと・・がん対策

先日、千葉県にがん対策推進条例を!と書きましたが、
実は、2006年に県から「がん対策条例」を作ろうかと
思っているが・・・とお話が私にありました。
私はそのころ、がん対策基本法を作るため、厚生労働省や
議員会館に行っていたから、国の動きをよく知っていました。

まだ、がん対策基本法もできていない時代。

それで、条例をつくるのなら、まず、患者と家族の意見を
聞くべきだと提案をして、6月に患者会5団体が県へ行き
ヒヤリングを受けました(ピュアも参加しました)。

でも、同月に、がん対策基本法は、国会を通り、
千葉県のがん対策条例一番乗りは幻になってしまいました。
ここが島根県と違ったところですね・・・。残念でした。
まっ、県民の熱い思いがこもり作った島根県が
一番なのは、誰もが納得ですね!

さてさて、現在、条例は都道府県では
島根県がん対策推進条例 2006年9月
高知県がん対策推進条例 2007年3月
新潟県がん対策推進条例 2007年3月
神奈川県がん克服条例   2008年3月
長崎県がん対策推進条例 2008年8月
奈良県がん対策条例    2009年9月(決まったばかりです)

市町村では
島根県出雲市がん撲滅対策推進条例 2007年2月20日
和歌山県岩出市がん対策推進条例   2007年12月7日

とあり、これに愛媛県が続きそうです。
他にも県単位で、ニュースになっています。

他にも、検診の条例やたばこに関する条例、
岩手県北上市のがん対策基金条例もありますね。

千葉県は、人口の割に、がん対策予算が少ないです。
また、千葉県内の死亡率も地域格差がとてもあります。
乳がん、子宮がん、卵巣がんなど女性のがんの死亡率が高いです。
それなのに、医師、看護師も少ない。
緩和ケアの認定看護師も人口比だと、全国平均の3分の1しかいない。
これで、がんと、どう闘っていけばいいのでしょうか。
国と一緒で、たくさんの課にまたがっているから
なんだか、肝心のところに予算がついていかない。

国のがん対策基本法が、議員立法だったことを考えれば
ここは、ぜひ、千葉県にも議員立法で作ってもらいたいです。
あの時、与党も野党も、みんなが汗をかいてくれました。

お金がなければ、島根県のように、がん対策基金を作って
みんなでお金を集めてくればいい。
島根では、放射線機器購入補助として3年間7億を目標にして
すでに目標に行く勢いだという。

やってやってだけでない。
患者も家族も、医療も、行政も、議員も、メディアも、産業も、学校も
県民も加わり、一緒になって、がん撲滅に向かっていくのが、がん対策条例。

悲しい思いをする人をひとりでも多く救うために
千葉県にがん対策条例を!

2009年10月16日金曜日

千葉県にがん対策推進条例を!

藤田敦子のひとりごと・・がん対策

がん政策サミット2009秋に行って
がん対策推進条例は、必要だと思い始めました。

島根県の患者委員や議員さんの話
それに、先日行ったがんサロンでの話

条例を作ったから、たくさんの中から、がん対策に
お金を使うことができる。

条例の中に、「患者会等の活動を支援」とあるので
島根県に22のがんサロンができている。
患者さんは、自由にどこにでも参加できる。
患者会の枠、病院の枠もない。

千葉県に、やっと、がんサロンができ始めたけど
自院の患者さんだけとか制約がたくさんある。

そうでないのに。

がんにならない社会
がんになっても包み込む社会
患者だけでなく、家族も、遺族も温かい輪の中にいる社会  

作りたいな、千葉県にがん対策推進条例を!

そのためには、アクションを起こさないといけないね。

2009年10月1日木曜日

いざ!がん政策サミット2009秋

藤田敦子のひとりごと・・がん対策

千葉県のアクションプラン案を話し合う県の会議も
三日前に終わりました。
またまた、意見書を提出しましたよ!

さて、10月3日から2日間、東京で開催される
「がん政策サミット2009秋」へ行ってきます。

まあ、今回は東京ですから旅行ではありません・・・。
でも、朝から夜まで、講義、講義の山です(おお!!)

まず、厚生労働省健康局のがん対策推進室長の話があり
今のがん対策の現状を聞きます。

国会議員も来ます。

それから、条例とか予算とかそういう話を聞きます。
各地の先進事例の発表もあります。

欧州臨床腫瘍学会に参加した人の話も聞けます。
(行きたかったよー)

で、これで終わりかと言えば
3日目は、国会がん患者と家族の会の総会へ行き
ごあいさつめぐりをします。

いやー、もう、グロッキー間違いなしですが
なんと、3日目の夜は、わたし、別件で会議が入っています(涙)。

さてさて、国会議員に何を言ってきましょうか。

「がん対策に、もっと予算を!」でしょうか・・・。
それとも、「予算を患者・市民の提案事業に!」でしょうか・・。

すごく、全国の患者会が、がんばっています。
ピュアが県から委託で事業をしているのも、
私たちには、広めていきたい気持ちがいっぱいあるから。

気持がなくっちゃ、広まってなんかいかないことを一番知っています。

「がん政策サミット2009秋」がんばってきますね。
うん、楽しんで来ます!!

(現在、2009在宅がん緩和ケアボランティア養成研修受講生募集中)
患者と家族・遺族のこころのケアを学びたい方は、ぜひ!!(こちらから



2009年9月23日水曜日

第一回全国がんサロン交流会in島根に感激!!

藤田敦子のひとりごと・・がん対策・緩和ケア

9月の連休を使って、出雲で開催された
「第一回全国がんサロン交流会in島根」に行ってきました!!

百聞は一見に・・という言葉は、本当ですね。
とにかく、すばらしい取り組みです。

がんサロンは、がん患者がお互いの療養体験を語り合い
がん医療の最新情報を学ぶ場として誕生しました。
患者会とは別に誰でも自由に参加できます。
また、島根の場合は、22のサロンが病院や地域に広がり
自分のあったサロンに参加することもできます。

島根では、いち早く、議員立法で条例を定めて
患者・家族、医療、行政、議会、企業、メディア、教育の
七位一体で、がん対策を進めていて、「島根モデル」と呼ばれています。

何が良かったかと言うと、全部は書けないけど
(わたしの考え方って、だいたい、書いた時に理解してもらえないから・・)
患者を支えるために、患者自身が声をあげて署名運動を展開し
そして、サロン運営も、最初から、自分たちで運営する方向で作っていき
募金運動も、チラシを作って終わりでなくて
駅に立ち、募金活動を行って、それを学生が参加をして後押しして
募金活動に企業の応援も得て、そして市民へ広がり、、またメディアが広めて
エンパワメントが高められている上に、がん予防も進められて、
病院の医療者、地域では保健師等の専門職の協力も得られて
患者の声がまさに島根のがん対策を変えていっていることを
実感できたことでしょうか。
たくさんの患者・家族をささえる輪がいっぱいあるのって
どんなに力強いことでしょう。

すごいな、すごいな。
感激して帰ってきた藤田でした。
実行委員の皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとー!!

2009年9月19日土曜日

市民参加による大腸がん検診リーフレット

藤田敦子のひとり言・・がん対策

やっと、やっと、大腸がん検診のすすめリーフレットが
公開されました!!

昨年から今年にかけて、金曜日の夜に築地にある
国立がんセンターがん予防・検診研究センターへ通い、
一般市民8人に混ざり
一般の方の参加による「効果的な大腸がん検診のすすめ」リーフレット
作成していました。
(厚労省科研費「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」濱島班)

専門家からは講義があっただけで、私たちからアイデアをいっぱい出して
言葉一つずつ確認しあって、作りました。
途中、実際に、検診をする人たちに見てもらって、意見をもらって
そして、やっと、完成したものです。
便潜血検査をするだけで、有効な検診って
安心、簡単、安いです!!

同じ千葉から来た人と、二人で主張したのが
自分のためだけじゃないよ、あなたの大事な人のために!
というメッセージと
キットを袋に入れてプレゼントするという発想でした。

今はダメだけど、きっとそのうち、
父の日、母の日、バレンタインデイ、お誕生日に
表紙のように大腸がん検診キットが、大事な人に
プレゼントされる日が来たらいいな。
薬局で購入して、薬局に戻す方法なんていいと思うのですが。

リーフレットはこちらから見れます↓↓
http://canscreen.ncc.go.jp/ippan/leaf.html

あの時、このリーフレットがあれば
もっと早くに内視鏡をやってくれたかもしれない。
そうしたら、私は今、ただの主婦として暮らしていただろう。
小さな幸せを握りしめて・・。

また、ひとつ、宿題が終わりました。

さあ、次は何をやろうかな。

2009年9月10日木曜日

2009在宅がん緩和ケアボランティア養成研修

藤田敦子のひとりごと・・・ピュアの活動

千葉県からの委託事業です。現在、受講生募集中!!

「2009在宅がん緩和ケアボランティア養成研修」 
〔主催:千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア〕

在宅がん緩和ケアとは、がん患者が住み慣れた地域で、苦痛を和らげ、生活の質を向上させて、最後まで安心して自分らしく生きることを支援するケアです。
現在、病院は入院だけでなく、外来化学療法や放射線治療などが行なわれ、治療をするだけでなく、図書室やがんサロンなどが整えられつつあります。診療所も、ボランティアを受け入れているところも出てきました(まだこれからですが・・)。また、在宅ケアの実践者やアロマテラピーなどのケア提供者など、また普通の一般市民も、がん患者の身体的・精神的な痛みを知ることが求められています。

がん患者や家族のこころの痛みにどう向き合ったらいいのか
相手の苦しみを『聴く』とはどうしたらいいのか
ホスピスボランティアに求められているものは

などなど、講義と演習を行います。
この研修は、あくまで、入門編で、実際にボランティアを始めていく中で
深めていくことが必要です。
研修修了後に、実際にボランティアを受け入れている機関などを
お教えしますので、自発的に動くことができる方を募集します。


・日時:10月17日(土)、31日(土) 13:00~16:00 
    11月8日(日)、22日(日) 10:00~16:00
・会場:千葉大学(西千葉キャンパス)社会文化科学研究科棟1階ほか
・内容:がん、患者・家族ケア、ホスピスボランティアの心構え、病いをもつ人へのケア、遺族ケア、聴くなど講義と演習 全6回
・講師 千葉県がんセンター緩和ケア科部長渡辺敏氏ほか
・参加対象及び定員:全回出席可能で、がん患者と家族に対してのボランティアを志す千葉県民20名 参加費:無料
・お問合せ・お申込み先(千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア事務局)  
FAX:047-448-7689 E-mail:pure-jime@wind.sannet.ne.jp
・締切り:10月15日(木) 但し、定員に達した時点で締め切ります。

チラシ・申し込み書はこちら

今まで受講された方の感想文の一部です。

「今まで経験した研修の中で、一番レベルの高さを感じ、有意義でした。スタッフの皆様や参加者の皆様から、人として良い刺激を受けたことも、嬉しいです」

「普通の感覚を持ち、素で寄り添うことの出来る一歩、ゆったりと日頃の生活を切り替えることの大切さを知りました。在宅医療がどこまでできるのか不安があり、家族を介護していた時、看取り直前で病院に行った事を悔やんでおります。一歩進んでボランティアとして、活動する力を持ちたいと思いました」

皆様も、参加して、ボランティアの一歩を踏み出しませんか?

2009年9月8日火曜日

これからのがん医療

藤田敦子のひとり言・・がん対策

がん対策基本法ができ、患者・家族委員が入り
がん対策推進計画を作るための
がん対策の推進に関する意見交換会・患者会ヒヤリングが
2006年(平成18年)12月13日に厚生労働省で開催された。

緩和ケア・在宅ケアからは、ピュアだけ・・。
たった5分だったけど、かなり緊張して発表資料を作った。
何が何でも、緩和ケア・在宅ケアを推進するぞ!と決意をもって
臨んだ。5分だから普通は5枚、それをなんと8枚も作った。

がん対策の推進に関する意見交換会
1.診断時からの緩和ケアを推進
2.患者が望む情報提供
3.在宅緩和ケア充実に向けて

診断時からの緩和ケアには2002年のWHOを明らかにした。
そして緩和ケア病棟入院料が「主として末期」に限られていて
ここを直さないと、早期からの緩和ケアにならないと指摘した。
そして、症状マネジメント・在宅補完・外来の充実などを入れた。
(診療報酬で改定された!!)

追加:こちらから、診療報酬の改定内容が見れます

この中には、リンパ浮腫も入れた。
たまたま、医師と話していたら、リンパ浮腫を診療報酬にと
がんばっている佐藤さん達に出会い、枚数も限られているのに
「これはなんとかせねば」と佐藤さんと何回もメールのやり取りを
して、複合的理学療法は日本で認められていないと訴えた。
(これも一部診療報酬に!!)

患者が望む情報提供として
たとえば骨転移を例にして、十分な情報になっていないと伝えた。
そして、学会・医師会・病院はガイドラインを作り公表するべきとも。

千葉県医療・福祉機関のアンケート調査とガイドブックの紹介
在宅医療をしていても、3分の1しか緩和ケア技術がない (修正しました)

今後の在宅緩和ケア推進として、6項目を入れた。
1.医師や看護師、福祉関係者への専門研修
2.患者側の在宅緩和相談窓口の開設
3.緩和ケアを早期から提供できる外来の設置
4.入院時に、在宅療養の具体的イメージを提示
5.退院に向けた合同カンファレンス(訪問看護、ケアマネジャーの活用)
6.在宅を拠点とし、緩和ケア病棟、病院が在宅補完の役割を持ち、行き来を可能にする

例として、岩手県北上市、山口県山口市の取材結果を入れた。

そして、これからのがん医療として
診断時からの切れ目のない緩和ケアの導入
患者の視点を取り入れた情報提供を
初期診断・再発時に十分な説明を
心理的・社会的サポートへの診療報酬上の評価
地域医療・在宅緩和ケアの充実を

上記を入れて、患者のQOLを重視した医療へ変換するべきだ、と。
そのために、アウトカムの評価を導入し、患者の満足度を図るべきだと
最後に力こぶを作り(笑)、伝えた。

当日の発表資料はこちら

能力も学問もないのに、がんばったよね。
うん。この発表は、最後のときに語りたい思い出です。

2009年9月2日水曜日

在宅がん緩和ケア推進に向けて

藤田敦子のひとりごと・・ピュアの活動

2008年に行われた全国大会(千葉大会)へ市民団体として参加したことでピュアを知った人も多いと聞く。その人達は、ピュアが行ってきたことを知らない。
ピュアが新しい道を作ってきたことを知らない。

平成14年(2002年)に千葉県では、
「千葉県在宅がん患者緩和ケア支援ネットワーク指針」を定め
その時に、意見書を提出しております。

この意見書の多くが、その後の千葉県の方向性の中におさめられて、千葉県の在宅緩和ケアは進んできました。

2009年9月現在、何が実現し、何がまだ駄目なのか、どうぞ、皆様の眼で確認してください。そして、全国レベルで実現していけるように、どうか、皆様のお力をください。

ピュア意見書 2002年10月26日提出、2003年3月13日加筆
http://www.npo-pure.npo-jp.net/kanwa_sisin_iken.html

1.どこの場所でも同じ緩和ケアが受けられる保障
2.患者・家族へ自助努力を強いない相談窓口やコーディネーターの設置
3.24時間の緩和ケア保障
4.最期の場所を自由に選ぶことができる「自律」保障
5.既存システム外のサービスの提供
6.家族(遺族)への支援体制の確立
7.市民、関係機関への在宅緩和ケアの啓蒙
8.在宅の新たな形の調査・研究

千葉県在宅がん患者緩和ケア支援ネットワーク指針
第七章 今後の方向性
(1)家族への支援体制の確立
(2)相談窓口の設置やコーディネーターの配置等
(3)県民や関係団体への知識の普及啓発
(4)どこの場所でも同じ質の緩和ケアが受けられる保障
(5)在宅の新たな形
(6)在宅緩和ケアにおける介護報酬の見直し

在宅緩和ケアとは、いつもと同じ普通の生活をかなえること。
最後の瞬間まで自分らしく生きることを支援してくれるネットワークが
全国に出来ることを願っています。

2009年8月27日木曜日

がん対策基本法ができるまで

藤田敦子のひとりごと・・がん対策

選挙って大事だなと今回の衆議院選挙の行方を見て思っています。
がん対策基本法ができたことは
がん患者と家族の熱い戦いとスーパーヒーロー 元参議院の
山本たかしさんがいたことを絶対に忘れていけないと思います。

どんな歴史があったのか、わたしが知る限りなので
間違いがあるかもしれませんが、当時あったがん患者ネットの働きから

2004年9月-3月「がん医療水準均てん化の推進に関する検討会」へ毎回出席、要望書提出 
   
2005年3月7日厚生労働省「報告書起草委員会メンバーによる参考人からの意見聴取」4団体 

4月19日厚生労働大臣が対策本部設置表明
5月11日がん対策推進本部設置 *患者の意見を反映させる仕組みは未定
5月20日国会議員へ陳情活動 
5月25日がん対策推進本部へがん患者ネットメンバーが初訪問 
5月28日第1回がん患者大集会が大阪で開かれる、NHKの特別プロジェクト放映が後押し   

6月佐藤均さん亡くなる 
12月三浦さん亡くなる 

2006年1月東大医療政策人材養成講座「患者発の医療改革」フォーラムでメンバーが講演し、 そこで藤田が出会う 
3月19日第2回がん患者大集会開催 藤田が「緩和ケア」で会場より発言 
     野党案はすでに出ている
4月12日文部科学省にて文部大臣と面会 
4月25日「患者中心のがん医療を推進する議員の会」発足会。がん患者も参加
5月22日参議院本会議で、山本議員ががん患者と告白し、法案成立を訴える 
5月26日与党案まとまる。緩和ケアは大きく前進せず。
5月30日国会での審議に入らず、6月18日に間に合うのか、不安が広がる。
山本さんを中心に与党・野党の話し合いが続く。山本さんから藤田に電話が入り、 議員とがん患者ネットをつなぐ。交渉が続く・・・。
6月7日朗報が入る。全党案ができ、ついに今国会での成立が99%確実になる

第164回国会議案一覧・・・結果が公開されました。オメデトウ!! 
がん対策基本法
付帯決議・・・山本さんがまとめられた「いのちのことば」

がん対策基本法は、患者と家族の熱い思いが詰まった法だということを
忘れないでほしい。
今回の選挙の行方で、来年の予算の見直しがされるという。
がん対策はどう動いて行くのだろう。
山本さんが生きていたら、何を大事にしてくれただろう。

がん対策以外にも
医療や福祉(介護)に大きな予算がついてほしいと願っています。
国として、何を目指していくのか、それをしっかりと定めてほしいです! 

2009年8月23日日曜日

NPOピュア誕生秘話(2002年)

NPOピュアの紹介記事③です。
ピュアの原点でもある創設者のひとり服部さん。
忘れがちになるけど、忘れていけない。
どんな思いで、ピュアを立ち上げたのか、忘れてはいけない。


街の色 人の詩 4
服部さんの"遺産"・・・・医療を地域で
在宅ケア市民ネット


(2002(平成14)年12月17日 毎日新聞 朝刊)

「人としてプライドを持った最期を迎えるための援助をする医者でありたい」――。NPO法人「千葉・在宅ケア市民ネットワーク ピュア」代表、藤田敦子さんは、今でもこの言葉をよく思い出す。 千葉市美浜区の病院に泌尿器科医として勤めながら、末期がんや泌尿器系患者の在宅医療に力を注いだ服部義博 さんが生前、自らに課した医師としての生き方そのものだ。
服部さんは10年ほど前、一人の勤務医から"脱皮"した。家族に担がれるように外来に訪れた老人の姿を目にした 時、「自分が患者宅に行ったほうが自然ではないか」との思いが胸を駆け抜けた。以来、病院勤務を続けながら、 在宅医療にも仕事の幅を広げた。
病は時を選ばない。夜中でも、出勤前の慌ただしい朝も、携帯電話が鳴れば、患者宅に向かう。激務の中で、服部 さんはがんに侵された。痛み止めを打ちながら仕事を続けたが、昨年4月、力尽きた。52歳だった。
服部さんの生き様は"遺産"を残した。生前、服部さんは藤田さんらと共に、患者と病院、主治医、福祉機関などで ネットワークを作り、医療を地域ぐるみで取り組む「ピュア」の設立準備に取り組んでいた。服部さんの死後、藤 田さんらが踏ん張り、昨年8月、設立にこぎつけた。
「在宅医療に長年取り組んだ服部さんの努力を無駄にしたくない」と藤田さんは言う。「在宅を希望する患者や 家族のために、医療と福祉事業の橋渡しをしていきます」
今年4月、服部さんのエッセー集「善人のための医療講座」(うらべ書房発行、1143円・税別)が出版された。 服部さんが「千葉をおもしろくする会」の機関紙「ねばぎば」に寄稿したエッセーを集めたものだ。
患者が親族と20年以上も音信不通だと知り、親族を探し出して患者を搬送し会わせようとしたこと。大好きな ロッテマリンーズの追っかけ旅行先の福岡で痛みに耐えられず救急車に乗ったこと――。軽妙なタッチで、生と死 に向き合う日常の出来事がつづられ、服部さんの患者への思い、在宅医療にかける熱意がにじみ出る。
「こんな先生がいたんだ」という驚き。そして「こういう先生なら病を癒やしてくれるだろう」と勇気付けられる。 【渡辺洋子】

ALS患者の公開講座(2002年)

NPOピュアの活動紹介記事②です。
2002年にALSの公開講座を開催しました。

ALS患者の在宅ケア考える 千葉で公開講座 
(2002年11月12日 朝日新聞 朝刊) 

人工呼吸器を着けて自宅で療養する筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の在宅ケアに付いて考える公開講座が10日、千葉市稲毛区の千葉大で開かれた。ALSは進行性の神経難病で、県内に約260人の患者がいるとされる。 国立精神・神経センター国府台病院の西宮仁医師が講演し、人工呼吸器を着けたALS患者の欠かせない痰の吸引は医療行為とされ、ヘルパーらが行うことが禁じられているため、介護する家族の負担になっていることなどを指摘した。 続いて、ALS患者の夫を看護した経験を持つ船橋市の川上純子さんが「発病以前の家族関係がとても大事だと思う」などと話した。また、人工呼吸器を着けた患者が外出する様子などがビデオを交えて紹介された。医療関係者やケアマネジャー、ヘルパーら約50人が参加し、熱心に耳を傾けていた。

NPOピュア 産声をあげる(2001年)

NPOピュアの活動紹介記事①です。
2001年に産声をあげて、一歩一歩進んで行きました。
これから、過去記事を紹介していきます。

ちばニュースと話題 「在宅ケア公開講座」 
(2002年3月6日 読売新聞 朝刊) 
在宅ケアを支援する特定非営利活動法人(NPO)「千葉・在宅ケア市民ネットワーク ピュア」(略称・NPOピュア、藤田敦子代表)は今月9日午後1時30分から、千葉市稲毛区弥生町の千葉大法経学部206講義室で、公開講座「自分の健康は自分で守ろう」を開く。元千葉大医学部付属病院栄養管理室長で、植草学園短大の鈴木啓二・特任教授が「高齢者の健康栄養学」として、食生活を通した老化防止などについて講演。申込み、参加費は不要。 NPOピュアは、高齢者や障害者、難病患者ら在宅での生活を希望する市民に医療・福祉・保健などの情報を提供しようと設立され、昨年12月に法人の認証を受けた。問い合わせなどは、NPOピュア事務局(070-5554-3734)。

2009年8月2日日曜日

がん拠点病院格差―緩和ケア&相談支援センター

藤田敦子のひとり言―がん対策

国立がんセンターがん情報センターにおいて
がん診療連携拠点病院の緩和ケア及び
相談支援センターに関する調査が公表されました。
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/hospital/jspm.html

2007年度に日本緩和医療学会が厚生労働省委託事業として実施した
「がん医療水準の均てん化を目的とした医療水準等調査事業」の
報告書が、地域別、病院名付でやっと公表されました。

医師以外のコメディカル不足も地域格差として出ています。
これは、どうしようもない問題なのでしょうか・・・。

がん対策基本法は、地域格差を解消するために
作られたのに、どんどん、格差は広がっている気がします。

質問を見て思うのですが
緩和ケアのところに、ボランティアとの協働
相談支援センターに、がん患者・家族・支援組織との協働
が、これからは入るべきだと思うのです。

この調査が行われたのが、2007年度。
今年は、拠点病院の審査が10月(だったと思う)にありますね。
ここから、どれだけ改善を図ったか、
それこそが、地域格差、病院格差だと思います。

患者と家族の窓口になるようにと、拠点病院はできました。
「治療」以外の充実も、拠点病院の責務ですね。

2009年7月28日火曜日

富士見市民大学 生と死を考える講座

藤田敦子のひとり言―緩和ケア

以前も公民館事業の一こまでお話をしたことがありますが
埼玉県の富士見市民大学の講座でお話をすることになりました。

源氏物語の講座とかレクレーションとか
いろいろ多彩な企画がされていますが、
「おくりびと」の効果で、初めて生と死を取り上げてみたそうです。

前回講演したときは、ちょっと難しい講義だったかなと反省し、
今回は、教養の部分も入れて
お話はやさしく語る形でまとめてみました。
おくりびとの納棺師について書かれた方が
講演されるので、関心はとっても高いみたいですね。

私は、なんと、トップバッター(汗)。
少しでも、緩和ケアや在宅ケアに関心を持っていただき
そして、実際に必要になったときに
どうしたらいいのかを、ほんのちょっと知っていただけると
いいな~と思っています。

死を見つめることじゃないよ。
だれと、どこで、何をして、どんなふうに「生きる」のか
そんなことをほんのちょっと考えるきっかけになれば嬉しいです。

「生と死を考える」
1.生きることを考える・・ここです!!
2.いのちのバトンタッチ・・納棺師の作者
3.死と葬送を考える
4.相続・成年後見制度を考える
5.生と死を見つめて

2009年7月14日火曜日

名古屋ペイン在宅緩和ケアで朗らかに生きよう

藤田敦子のひとり言―緩和ケア


高知でおいしいタタキとお酒、よさこい踊りを堪能して
そして、多くの学びを得て戻ってきました、が今度は名古屋です。

公開講座ですから、誰でも入れます(事前は必要ですが・・・)
今回、15分の時間を頂いておりますが、最近2時間講演が

多くなったせいか、どうも、10分から15分ではさわりしか話せません。

いろいろなことを知ってもらいたい。
在宅のよさもだけど、緩和ケアが変わったことも知ってもらいたい。
東海地方の皆様、ぜひ、いらしてくださいね。


日本ペインクリニック学会&日本疼痛学会


◆日時:7月18日(土)17:00-19:00

市民公開講座「在宅緩和ケアで朗らかに生きよう」
会場:名古屋国際会議場 A会場(レセプションホール)
※会場アクセスはhttp://www.secretariat.ne.jp/pain2009/
 「会場案内」をご覧ください。


◆プログラム【Ⅰ】基調講演 『在宅緩和ケアで朗らかに生きよう』

座長:公立学校共済組合 東海中央病院 院長 渡邊正講師
   :医療法人 聖徳会 小笠原内科 院長 小笠原文雄


【Ⅱ】 シンポジウム座長:渡邊正、小笠原文雄

・訪問看護師の立場より
 医療法人財団愛泉会 訪問看護ステーションえまい 看護師 安藤元美

・くすりと安心を在宅に届ける
 (有)メディフェニックスコーポレーション・薬局つばめファーマシー薬剤師萩田均司

・在宅におけるケアマネージャーの役割
 居宅介護支援事業所 天の星  ケアマネージャー・介護福祉士 西脇伸子

・家族・市民の立場より
 NPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア 代表 藤田敦子

【Ⅲ】 総合討論

2009年7月8日水曜日

第17回日本ホスピス・在宅ケア研究会in高知

藤田敦子のひとり言・・がん医療・緩和ケア

2回連続して、7月11日(土)、12日(日)
第17回日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会in高知
お知らせを入れました。
http://www.fj-t.jp/~hospice/

テーマは
豊かないのち―大切な人と、大切なときを、その場所でー
高知県民文化ホール&高知市文化プラザかるぽーと
二日間6,000円、一日3,000円、学生2,000円、高校生以下1,000円

医療・福祉関係者だけでなく、患者・家族・遺族、一般のご参加も
可能です。ぜひ、ご参加くださいね。

★在宅ホスピスケアの先駆者の講演
岡部健、内藤いづみ、徳永進

★在宅ホスピスを支えるシステムや新しい形
「在宅ホスピスを支えるシステム」
「在宅ホスピスケア~他施設・多職種間でのケアチームの要点と課題」
「街角のホスピス~これからのいろいろなホスピスの在り方」
「がんサバイバーサポートの取組と診療連携」

★スピリチュアルケアやこころのケアの専門家による講演など
朝日俊彦、伊藤高章、奥山輝美、カール・ベッカー、髙木慶子、姫野忠彦
沼野尚美、福嶋好恵、栗原幸江、明智龍男、小澤竹俊、品川博二

★その他
リハビリテーション、子どものターミナルケア、がんの自然退縮
民間医療保険から在宅ホスピケアを考える 、アロマテラピー、リンパ浮腫
自死遺族ケア部会、リビングウィル部会、コミュニティケア部会
スピリチュアルケア部会、グリーフケア部会、子ども教育部会
介護福祉部会、看護部会、セラピューティク・ケア、一般演題

★公開講座(12日午後 県民文化ホール)
アグネス・チャン「みんな地球に生きるひと」

★テーマソング
しまむらかずお「雨があがれば」

以上。
お待ちしております!!




みんなで支え合うがん医療

藤田敦子のひとり言・・がん医療

引き続き、7月11日、12日に開催される全国大会からです。
7月11日は、新しくがん対策協議会の一員になった安岡さん、
そして松浦医師の企画です。

朝からずっとは大変だけど、患者&家族も一緒に話し合う
機会はめったにありません。ぜひ、ご参加くださいね。

第17回日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会in高知
http://www.fj-t.jp/~hospice/

7月11日(土)9:15~10:45 県民文化ホール B会場
「人の痛みに寄り添うために」
講師 伊藤高章 桃山学院大学・日本スピリチュアルケア学会理事
対談 松浦喜美夫 いの町立国保仁淀病院
対談 安岡佑莉子 高知がん患者会「一喜会」

7月11日(土)10:45~12:15 県民文化ホール B会場
「がんサバイバーサポートの取組と診療連携」
司会 安藤 徹 高知県安芸病院外科・緩和ケアチーム長
小林道也 高知大学医学部医療学講座医療管理学分野教授
和田忠志 医療法人千葉健愛会理事長・あおぞら診療所高知潮江所長
辻 晃仁 高知医療センター腫瘍内科科長
谷内光代 高知赤十字病院医療社会福祉事業部MSW
藤村隆  高知県健康政策部健康づくり課

7月11日(土) 13:30~16:30 県民文化ホール D会場
患者部会・市民部会 「みんなで支え合うがん医療 ―地域で支え合うには―」
第一部 患者・家族 支えられる側からのニーズ
司会 安岡佑莉子 高知がん患者会「一喜会」 
浜田さん・・・・遺族の立場から
松本さん・・・・今がんと闘っている患者の立場から
中島さん・・・・サバイバーの立場から
土屋徳昭・・・・患者団体(群馬患者団体連絡協議会)の立場から
藤田敦子・・・・在宅ケア市民ネットワークの立場から

第二部  医療・介護・ケア 支える側からのアシスト
司会 伊藤高章 桃山学院大学

伊藤高章・・・・心のケアーをする立場から
和田忠志・・・・看取りの医師の立場から
安岡しずか・・・訪問看護の立場から
神明泰子・・・・介護ケアマネージャーの立場から
岡林圭子・・・・ホスピスケアボランティアの立場から

第三部 より良い支え合いを目指して
総合司会:松浦喜美夫 いの町立国保仁淀病院
全員での討論

患者部会と市民部会が一緒になり、より良いがん医療に向けて、地域でいかにして支え合っていくか議論してゆきたいと思っています。先ず、がん患者さんや患者さんの家族さらに患者会の代表の方に、病院、ホスピスなどの施設や在宅での治療やケアで体験したことを基に、療養する中で、不足していたなど色々な問題点を出していただきます。 次にがん患者や家族を実際に支援する立場の医師や看護師などの医療従事者や、介護を提供する介護士やボランティアなど各々に支援する立場の方々に、現在の提供できる支援や制度などの問題点を出していただきます。 最後に全員で、両者の間の隔たりや隙間などを議論していただき、今何が問題なのか、不足しているものは何か、充実していて問題のないところや、問題があって困っている点や、それらの解決し、隙間を埋める、スムースな医療と介護の連携により、患者さんや家族を隙間のない支援体制に向けての取り組みを議論し提言していきたい。

一人暮らしや介護力の低い人をどう支えるか?

藤田敦子のひとり言・・緩和ケア

7月11日(土)、12日(日)は高知で
第17回日本ホスピス・在宅ケア研究会in高知があります。

早いもので、千葉大会から一年が経つのですね・・・。
今回、コミュニティケア部会では
「一人暮らしや介護力の低い人をどう支えるか?」をテーマに
在宅ケアの強力な実践者をお迎えしての話題提供、そして
討論会(?)を行います。

全国各地で実践を行っている皆様
ぜひ、7月12日(日)高知市文化プラザかるぽーとへ来てくださいね。

大会全般のご案内は、こちら

7月12日(日) 午前9:00~12:00 会場:高知市文化プラザかるぽーと7階 第3展示室  
コミュニティケア部会
在宅ホスピスケア実践シンポ『一人暮らしや介護力が低い人をどう支えるか?』

総合司会(一部・二部)藤田敦子(NPO法人「ピュア」代表、千葉大会大会長)

第一部
在宅ホスピス各地の取り組み・・講演、その後会場からの質疑応答

司会  蘆野吉和十和田市立中央病院・青森)    11日の報告 

松浦喜美夫いの町立国民健康保険仁淀病院院長・高知)高知の現状 
中野一司 (ナカノ在宅医療クリニック院長・鹿児島) 多職種連携 

第二部 
シンポジスト「一人暮らしや介護力の低い人をどう支えるか?」発表一組10分
司 会  二ノ坂保喜(にのさかクリニック院長)

患者家族(家で看取りをされた患者家族・高知)
吉田大介 (徳島往診クリニック院長・医師)
森 菊子 (ベテル在宅療養支援センター長・愛媛・看護師)
愛甲大介 (ひと息の村ケアプランサービス管理者・福岡・ケアマネージャー/介護福祉士)
ボランティア(ひと息の村ボランティアグループ)
  
話題提供
① 介護負担に対して、医療と福祉がどう連携していったか。
② 看取りの支援など、何か文書でアドバイスをしたか?意思表示の確認は?
③ 具体的な成功事例の紹介
④ 問題になっていること

発表者だけでなく、会場に参加の実践者の皆様からも
アイデアをぜひお教え下さいね。
日本全国どこに住んでいても、安心して暮らしていけるために
7月12日(日)、高知でお待ちしております。

2009年6月25日木曜日

がん患者必携 がんになったら手にとるガイド試作版 

藤田敦子のひとり言―がん対策

昨日は、第10回がん対策推進協議会が霞が関であり
傍聴してきました。
がん対策基本法が作られる前から携わった者としては
最後まで(動ける間は)、見届けようと思っています。

ここで、「患者必携 がんになったら手にとるガイド」の試作版が
配布されました(私もすでに意見を述べました)。

国立がんセンターのほうは申込制ですでに昨日のNHK放映もあり
いっぱいのようですが、全国にあるテレビ中継会場では
申込なしでも入場が可能のようです。
6月24日NHK放映 (すぐ見れなくなるようです)

ぜひ参加をして、皆様もご意見を寄せてくださいね。

7月11日に参加ができない方でも、後日、がん情報サービスにて
必携の試作版が見れるそうです。

一人ひとりの体験や意見が、あとに続く人の助けになります。
ぜひ、皆様も見てくださいね。

公開講座の内容は、こちらです。

「患者必携」は、"がん"にかかった患者さんにとって、心やからだ、治療や療養生活のことなど、「信頼できる、わかりやすい、役に立つ情報」をまとめたものです。すべてのがん患者さんの手に届くことを目指して、検討が始まっています。
国立がんセンターがん対策情報センターでは、7月11日(土)に「がん患者必携」に関するテーマで「市民向けがん情報講演会」を予定しております。
【日時】7月11日(土)13:30~16:00
【会場】国際研究交流会館3階 国際会議場 国立がんセンター築地キャンパス内全国18ヵ所の会場とTV会議システムで結びます。(詳細は下記サイトをご参照ください)
【詳細と申込方法】がん情報サービス http://ganjoho.jp/ のトピック"平成21年度 第1回市民向けがん情報講演会『がんになったら手にとるガイド~がん「患者必携」~』"からお入り下さい。
東京(築地)および大阪会場は、事前申し込みが必要です。
その他の17会場はお申し込み不要です。当日直接お越しください

[申込不要の会場]
北海道がんセンター、青森県立中央病院、岩手県立中央病院
宮城県立がんセンター、山形県立中央病院、群馬県立がんセンター
茨城県立中央病院、埼玉県立がんセンター、千葉県がんセンター
国立がんセンター東病院、新潟県立がんセンター
愛知県立がんセンター中央病院、名古屋医療センター
呉医療センター、四国がんセンター、九州がんセンター、大分県立病院

2009年6月21日日曜日

埼玉県在宅緩和ケアブック

藤田敦子のひとり言―緩和ケア・がん対策―

このブログが、NPO法人ピュア公式ブログになっているので
自分が思ったこと、感じたことを書くのが結構大変です。
それで、個人として書くときは、ちゃんと「ひとり言」と
入れることにしました。
少しテーマも広げたいので「地域ケア」を
「日々雑感」ラベルに変更しますね。

昨日は、東武動物公園駅へ初めて降りました。
埼玉県でがんばっている がん患者会「シャローム」
東武沿線の「在宅緩和ケアハンドブック」を作る予定で
そのアドバイスで出かけてきました。

メンバーはいろいろな立場の方で構成されていて10人です。
昨日は、私の話から、目的や入れる項目を決める作業に入っていき
「プロジェクトZ」は順調に動いていると感じました。

ただ皆様のお話から、埼玉県の緩和ケアの状況がわかり
もう目を白黒させています。
緩和ケア病棟があるのが、
埼玉県立がんセンターと上尾甦生病院だけ・・。
エー!!!それでは少なすぎます。
地域がん診療連携拠点病院にはひとつもない。

緩和ケア病棟の役割が、
苦痛の緩和を必要とするがん患者を入院させて
緩和ケアを行うとともに
外来や在宅への円滑な移行を支援するに変わってきています。
地域の医療機関との連携や在宅療養へ移行した患者の
緊急時の受け入れ体制を整えたり、相談にのったり
そして、医師や看護師等への研修も行う・・と
幅広くなっていますから、
すべての拠点病院には、少ない病床でも
緩和ケア病棟が作られるべきだと思います。

少なくても、在宅療養を助ける緩和ケア外来は必要です。
そして、そこに患者と家族がくつろげるサロンがあれば
なおGOOD!!!

よそ者があれこれ言うのはよくないかもしれないけど
最新の状況をちゃんとお知らせするのも
わたしの使命かな、と思っています。

2009年6月9日火曜日

終末期医療で患者の意思尊重

by 藤田敦子です。

終末期医療のあり方に関する懇話会でヒヤリングを受けて発表したときに、「リビングウィルの法制化」には反対を表明しました(当日少し修正した内容)。患者側が経験したこともないことを、本当に理解ができるとは思えません。また、病院や医師によって、延命治療の内容が違っています。 こんな状態で、「法制化」が一人歩きすることは怖いことだと思います。日本ALS協会の橋本さんは、患者の意思が周りの圧力で変えられてしまうことを危惧しておられました。他の患者委員からは、「相談料」について、「相談ということになると、どうしても担当者の側に患者は引きずられていく」と同じことを言われていました。

がんの立場から言うと、緩和ケアを推進することが一番大切だと思っています。緩和ケアでは、「死を早めることも長らえることもしない」「死に至るまで可能な限り積極的に生きられるよう支援する」からです。必要なことは、コミュニケーションであり、患者が意思を表明できるように、理解できるところまで十分説明を行い、患者の思いを聴くことだと思います。 そして家族が患者の意思を尊重できるように、家族を支えることだと思います。

今回の指針を、7月5日の在宅緩和ケア公開講座にお呼びしている川島孝一郎さんはどうお考えなのでしょうか。
http://www.npo-pure.npo-jp.net/leafret/koukai090705.pdf

「国民も含めて、議論を深める」ことはとても大切です。
「死」を考えることは、「どう生きるか」を問うことですから。

私は、「がん」で発表しましたが、「他の疾患」、それに「救急」の場合と、意思がわからないケースはたくさんあります。

自分はどう生きたいのか、何を大事にしていくのか、【意思】がこれから大事になりますね。

終末期医療で患者の意思尊重 全日本病院協会が指針


 民間病院を主体とする全国組織「全日本病院協会(全日病)」(東京都、西沢寛俊会長)は8日、終末期の患者に対する延命治療の継続や中止の判断について、患者の意思を尊重することを柱とした終末期医療の指針を発表した。
 「終末期」について(1)医師が客観的な情報をもとに治療により回復が期待できないと判断(2)患者、家族、医師らが死を予測し対応を考える-などの要件を満たす場合と定義。その上で(1)延命治療の開始や継続に関する患者の意思を文書で残す(2)医療側は患者の意思を尊重し対処する(3)患者の意思が示されず推測不可能な場合は、医師や看護師、家族で話し合う-などとし、医療者と患者・家族双方のコミュニケーションを重視している。
 厚生労働省で会見した徳田禎久常任理事は「指針は現場の医師らに強制するものではないが、医療現場で実効力を持った基準として活用できる内容を盛り込んだ。国民も含め、終末期医療に関する議論を深めるべきだ」と説明した。
 終末期医療をめぐっては、厚労省が07年5月に「患者の意思決定を基本とし、チームで対応する」などとする国として初の指針を策定。同年10月には、日本救急医学会が患者の死に直結する呼吸器外しなどを容認する指針を作成している。
2009/06/08 20:40 【共同通信】

2009年5月14日木曜日

公開講座「暮らしを守り続ける医療」

by 藤田敦子です。

今回は、7月5日(日)に開催します公開講座のご案内です。
お申込をお待ちしております!

第15回在宅緩和ケア公開講座「家に帰ろう!暮らしを守り続ける医療」

日時:平成21年7月5日(日)13:00~16:00
場所:千葉大学(西千葉キャンパス)法経学部棟105教室
内容:①講演 川島孝一郎(仙台往診クリニック院長)
   ②ホスピタルライブ 松尾貴臣(シンガーソングライター) 
   ③在宅医療Q&A(会場からの質疑応答にて)

参加費:無料(定員200名、先着申込順、6月30日申込締切)
申込方法:はがき、またはメール、FAXにて、申込者氏名、郵便番号、住所、電話番号、職業、参加人数を書いて、ピュア事務局へお申し込みください。追って、参加証をお送りいたします。
申込み:273-0853 船橋市金杉7-40-3ピュア事務局 
     FAX 047(448)7689 Email: pure-jime@wind.sannet.ne.jp
問合せ:ピュア事務局 TEL070(5554)3734(平日13-17時) 
http://www.npo-pure.npo-jp.net/ もご覧ください。
ちらしダウンロード可能
主催:NPO法人千葉・在宅ケア市民ネットワークピュア
共催:千葉大学福祉環境交流センター
この公開講座は、財団法人在宅医療助成勇美記念財団の助成により開催されます

*がんでも、老いても、障がいをもっても、24時間365日をささえる
「医師は、よい死に方でなく、『よい生き方』を説明しなくてはいけないんだ」そう熱く語る川島孝一郎氏は、在宅医療専門診療所である仙台往診クリニックで、5人の医師により320人の患者宅を回る。人工呼吸器40人、在宅酸素60人、胃ろう・経管栄養100人など重病患者が多く、がん末期患者も常時30人~40人訪問、年間100人ほどの看取りを行う。患者が毎日をいきいきと暮らし、そして家族にも笑顔があふれ、穏やかに家で最期を迎える医療を提供し続けています。安心して家で暮らし続けたい方、在宅ケアで悩んでいるご家族、またケアを提供されている方など、すべての方のご参加をお待ちしています。質疑応答の時間は、十分ございます。

2009年5月13日水曜日

映画「おくりびと」から生と死を考えよう

by藤田敦子です。

2009年5月10日は、
ピュアの第8回通常総会&本音でトークを開催しました。

山あり谷ありで、やっと8年が過ぎたんですね。
山は、本当にたくさんありました。成果もたくさんできました。
谷・・・、波乱万丈に出たほうがいいと推薦してくれる人が
いるくらい、谷もいっぱいありました。
それでも、8年が過ぎ、続けていくことの大変さを実感しています。

総会と一緒に、本音でトーク「おくりびと」をみて、生と死を考えようを
開催しました。

いや~、良かったです。

誰でも訪れること・・・それが「死」 なんですよね。
お金持ちでも、お金がない人でも
葬式の豪華さやにぎあいの差はあっても
死出の旅は、誰にも共通に訪れるものです。
言葉の違いも関係ありません。

そんな最後の旅に出かけていく人を
愛情をこめておくりだすのが、「おくりびと」 です!
ここでは、納棺師(のうかんし)がお手伝いをしています。

死までの過程が、どんなに苦しみがあっても
そこに流れるメロディは、穏やかで温かい。

「いってらっしゃい。また、会いましょう」

まさに、そこは緩和ケアの世界だとそう思いました。
二度、三度、観ることをお勧めします。

緩和ケアや在宅ケアの理念ともいえる
「おくりびと」のメッセージを
ぜひ感じてくださいね。

2009年3月9日月曜日

久しぶりの投稿です!

by松尾貴臣です。

久しぶりに投稿します。

シンガーソングライターの松尾貴臣です。

全国大会からもう半年以上も経つんですね。時の流れは早いものです。

今、千葉県は3月29日の千葉県知事選で慌ただしいムードです。


僕はと言いますと、1月に広島・岡山、3月頭に岐阜へ行って来ました。そして明日から再び広島・岡山・大阪へとホスピタルライブツアーへ行って来ます!!

詳しいスケジュールはこちら
http://www.omitaka.com/live/topics.html


あの幕張での全国大会でお知り合いになった方々に頼って、たくさんのライブを開催させていただくことになりました。

イメージソングに選んでいただいた藤田さんに感謝感謝です☆

またしても軽自動車で行くのですが(笑)、事故らぬように頑張って来ます!!

ホスピタルライブの画像です。


2009年2月15日日曜日

千葉県は、ずっと住み続けられるまちなのか?

by 藤田敦子です。

今日は、がんから離れて
全国地域リハビリテーション支援事業関東ブロック研修会に参加をしてきた。

今回、ずっとあこがれていた
茨城県立健康プラザの大田仁史氏のご講演があるので
本当に楽しみにしていたが、もうお話は最高でした。
「最期までリハビリテーションを」と
終末期リハビリテーションの考えを導入されていて
人間らしい生活を送る だけでなく
尊厳ある介護を受けられる、身体として人間らしくある
を述べられていた。リハビリの「そもそも論」が必要など
さすがに、地域リハビリテーションの先駆者で
目からウロコでした。

千葉県の担当者からも発表があり
その現実に驚いてしまった。
H27年には、高齢者人口の増加率は、埼玉県についで2位。
増加率は、50.6%。

そして、それに比べて、現在の千葉県は
病院数、診療所数、医師数、訪問看護ST数は下から数えたほうが早く
介護・医療療養病床数も、下から数えたほうが早い位置にいる。

脳卒中地域リハの分野でも、地域間格差があり
人口、高齢化率、資源等に差が出ているという。

こういうことを、県民は、市民は知っているのだろうか。

首長を、人気で選ぶ人がいるけれど
大事な大事な医療と福祉に、どれだけ力を入れてくれるかを
じっくりとみていかないと、10年後に、しまったと思っても遅いと思う。

本当に、自分たちの住むまちは、住み続けられるまちなのか。
私達も真剣に考える時が来ているのではないだろうか。

2009年2月13日金曜日

在宅緩和ケア支援センターを全国に!

by 藤田敦子です。

すっかりご無沙汰をしていました。

厚生労働省から都道府県は、
在宅緩和ケア支援センターをひとつ作るようにと言われています。
http://www.mhlw.go.jp/wp/seisaku/jigyou/06jigyou01/dl/01.pdf

この在宅緩和ケア支援センターは、まさに現在ピュアが行っている
事業のすべてを行う公的機関で、在宅療養の患者・家族を助けるための
働きを持っています。

一般への啓発、相談
専門職への研修、相談
事業所一覧公表
地域ネットワーク

千葉県にはまだ出来ていませんが、
千葉県がんセンター内に作ることで合意が出来ており
現在、準備を進めている段階です。

他県では、私の知るところでは
モデルになった広島県緩和ケア支援センター(広島県立病院内)http://www.pref.hiroshima.lg.jp/fukushi/byouin/center/index.html
東京都はふたつになりました
http://www.kanwacare.jp/topics0126.html(東京厚生年金病院)
http://www.kanwacare.jp/(事業所一覧)
宮城県(宮城県がんセンター内)
http://www.pref.miyagi.jp/situkan/gan/zaitakushien/top.html
山口市(山口赤十字病院内)
http://www.c-able.ne.jp/~zaitaku/
石川県(石川県済世会金沢病院内)http://www.saiseikaikanazawa.jp/welfareguide/kanwacare.html

早く、全国に広がってほしいと思っています。

読売新聞でも記事になりましたが
どこに住んでいても、在宅が可能になるように
千葉県の資源調査を行い、電話相談をしてきました。
患者・家族・一般への啓発のためフォーラムを開催し
また、専門職向けに、公開講座を行ってきました。
一般市民がやっていることですから、内容が伴った活動では
ありませんが、実際に、在宅への道を作るために必要だと思い
自主的に行ってきたことです。
他には、ボランティア養成研修をしています。

この在宅緩和ケア支援センターを作る動きは
まさに、私の「夢」の実現でもあるわけです。

まだ、自分の都道府県になかったら、ぜひ、問い合わせをしてください。

「夢」は思い続ければ、実現していくのですね。
本当にうれしいです。

2009年1月6日火曜日

千葉大会歓迎の辞―堂本暁子千葉県知事

by 藤田敦子です。

皆様、あけましておめでとうございます。千葉大会の2008年も終り、新しい年になりました。皆様は、どうお過ごしでしょうか。

千葉大会は、2年間かけて準備をしました。その間に、多くの出会い、多くの学びがありました。もちろん、大変なことはいっぱいありましたけどすてきな仲間に出会えたことが一番の収穫です。今、その仲間と一緒に、ピュアは新しい一歩を踏み出そうとしています。

私が代表をしているNPO法人「ピュア」は、間に「在宅ケア市民ネットーワーク」が入っています。一人ひとりの市民が個人として存在するのでなく同じ目標を目指して、ゆるやかなネットワークを組み、問題の解決や夢に向かって進んでいきます。だから、ピュアが一番大切にしていることは、人との出会いです。今まで活動をしてきた一番の財産でもあります。

千葉大会は、本当に大きな財産を私たちに残してくれました。その中でも、県知事が初めて大会長をしてくださったことは本当に夢のようでした。堂本暁子名誉大会長(千葉県知事)が、千葉大会の開催当日に来られた方々を前にして、「歓迎の辞」をしてくださいました。日本ホスピス・在宅ケア研究会の機関誌にまとめましたが特別に紹介させていただきます。 千葉大会HPからどうぞ。

今年は、高知で7月11日、12日に開催されます。また、新しい出会いがあることを信じて、千葉大会で出会えた大切な財産を育てていきましょう。皆様、高知でお会いいたしましょう!!